広済堂文庫<br> 水妖―異形コレクション〈5〉

  • ポイントキャンペーン

広済堂文庫
水妖―異形コレクション〈5〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 581p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784331606759
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

眠る山猫屋

36
全体に良かった~。再読だし、季節感もなかったが、初期異形コレクションにハズレ無し。今回は水にまつわる怪異がモチーフだが、少年少女が登場する物語が多かった気もする。きっと相性が良いのだろう、子供と〝水〟って。冒頭から朝松健さんの伝奇から始まり、村田基さん!加門七海さん。金魚にまつわる物語も幾つか。どれも良い。後半に行くに従って大人のテイストに。菊地秀行さんの作品も切れ味鮮やか。総じて高品質なアンソロジーでした。2019/03/04

那由多

9
「水中のモーツァルト」と「Mess」がよかった。2018/09/11

ひょろ

7
水に関するホラーアンソロジー。水とホラーはすごく親和性がいいと思う。あの貞子だっていわば水妖だしね。私のホラー小説読みはこの本から始まったのだが、良い本に出会えたと思う。2017/11/04

madhatter

3
再読。水にも勿論形はあるのだけれど、それは定まらないが故に、水に対するイメージは千変万化する。更にそれ故に水は、「形なきもの」の代名詞として、様々なものの喩えに引かれる。一冊通して読むことで、そんな水というものの存在がよく伝わる…つか、そのよくわからなさが伝わってくるアンソロジー。特に「淡水」にも「海水」にも分類しがたい、水のイメージについて語った作品を集めた、「浸の章」を独立させたあたり、アンソロジストとしての井上氏の力を感じる。2012/04/06

小物M2

2
本作のテーマは゛水妖゛。水妖というのは簡単に言ってしまえば、゛水゛になるので、結構幅広いアプローチの作品が多かった気がする。飛び抜けた作品はないけれど、安定した面白さが揃っている印象。お気に入りは、一見すると実話怪談などにありそうだが、徐々に幻想的に変貌するのが素晴らしい。最後の場面は想像すると幻想的でとても美しい「貯水槽」。SF的なガジェットを使ってユニークなホラーを描いている岡本賢一は毎回面白い。最後の崩壊する中で幻想的なイメージが良い。「濁流」。落語のような気の利いたオチが巧い「魚石談」。 2013/11/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/454081
  • ご注意事項