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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てり
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「かえりみれば」 西暦1887年から113年眠り続け、19世紀人が夢のような2000年の経済・社会の仕組みを目の当たりにする、というユートピア小説。作中の2000年はツッコミどころしかないがそこは問題ではない。19世紀末アメリカ革新主義の時代にあって、ベラミーの社会改革に対する熱い思いは十分伝わってくる。19世紀末アメリカは、今から見ればひどく混乱していて物騒で偏っていたが、時代がどんどん前に進んでいる、より良くしていけるという実感に溢れていたんじゃないかなぁ。今の日本の停滞感からは想像ができないほどに。2022/05/15