出版社内容情報
あなたの歴史観が変わります!
戦後の歴史書が触れなかったアジア・太平洋戦争の謎に迫ります。戦時史は『三国志』や『水滸伝』よりも面白いことがわかります。戦争史を学び直すことで、現在が見えてきます。戦史や従軍体験記を見る目が変わり、理解しやすくなります。侵略を侵略と意識させなかった歴史的理念を見直すことで、憲法第九条が平和への最強の武器になることがわかります。歴史に学び現在を知る手がかりを提供します。戦争史を読み解くキーワードに『間違いだらけの少年H』の少国民Hと戦後派Nのコンビが当時の新聞雑誌、刊行物、
目次
初めに
1 太平洋戦争の遠因(その1・日中関係史)
2 太平洋戦争の遠因(その2・日中関係史)
3 内閣総理大臣子近衛文麿の憂鬱
4 天皇陛下はなぜえらい
5 わが軍資金は借金なり
6 「帝国の真意」とは
7 国共合作抗日救国運動への道
8 戦時下国民の生活指導(国家精神総動員)
9 戦争に反対できない仕掛け
10 「満蒙は帝国の生命線」
11 中国幣制改革の意味
12 日中通貨戦争
13 続・日中通貨戦争
14 英米援蒋日英会談
15 宣戦布告なき戦争の意味
16 対日経済制裁
17 国家総動員法案通過
18 国家総力戦(持たざる国、日本の悩み)
19 大誤算の連続
20 日独伊三国同盟
21 遂に日米開戦へ
あとがき
内容説明
なぜ戦時史はわかりにくいのか?戦時史を読み解くキーワードに『間違いだらけの少年H』の少国民Hと戦後派Nのコンビが当時の新聞雑誌、刊行物、未公開資料を渉猟して挑戦しました。
目次
太平洋戦争の遠因(その1・日中関係史)―日清戦争以後の日本の中国侵略の歴史と、それを侵略と意識させなかった歴史的背景と満州事変の意味
太平洋戦争の遠因(その2・日中戦争)―日満円ブロック構想の崩壊から華北分離工作、盧溝橋事件に至るまでの経緯と独占資本と提携した日本陸軍
内閣総理大臣近衛文麿の憂鬱―戦争は軍の暴走だけでは不可能であること、近衛の手枷足枷となった内閣官制について、総理大臣は単なる閣議の座長、閣僚に対する命令権がないことなど
天皇陛下はなぜえらい―皇室関係用語考、現人神とは?天皇の大権とは何をいうか、統帥権とはどのようなものか、帷幄上奏の意味など
わが軍資金は借金なり―戦争を協賛した議会と内閣の機能、アジア・太平洋戦争で日本が使った戦費はいくらか?政府はどのようにして国民に巨額の戦費を負担させたかなど
「帝国の真意」とは―日本が盟主となる日満支提携の意味、中国占領地の経済建設の実態、「聖戦」の真の意味など
国共合作抗日救国運動への道―日本軍は国共合作、抗日救国運動などの、民族意識の質的変化を読み違えたことなど
戦時下国民の生活指導(国民精神総動員)―「日の丸」の問題と、その推進力となった内閣情報部の果たした役割など
戦争に反対できない仕掛け―国民精神総動員運動は、きめ細かく銃後の国民の暮らしを管理指導しようとした
「満蒙は帝国の生命線」―幻想に終わった満蒙投資。「満蒙は帝国のアキレス腱」、なぜ満洲国は大日本帝国の重荷となったか〔ほか〕