双書ジェンダー分析
都市環境と子育て―少子化・ジェンダー・シティズンシップ

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  • サイズ A5判/ページ数 228p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326648580
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C3336

出版社内容情報

急速な少子化が進んでいる現在、その背景には子育て環境の悪化と母親たちが直面している子育ての困難がある。
 本書は社会構造や家族の変化、母親・父親のライフスタイルや子育ての意識の変化等について、ジェンダーと市民意識の視点から多角的に分析した初めての本である。首都圏に居住する子育て期の若い親たちを「仕事と子育ての両立」というテーマから調査し、3つのタイプの母親像・父親像を明らかにした。現在の母親支援だけでは足りず、父母ともに支援していくことの必要性を具体的に説く。

序章 少子化と都市環境における子育て

第Ⅰ部 少子化時代の「母」の変容と子育ての困難

第1章 少子化とはどんな問題か──子ども・家族・女性──
第2章 少子化時代の子育てと「母」の変容
第3章 都市環境における子育ての困難

第Ⅱ部 都市環境における子育てのジレンマ

第4章 若い父親の「父アイデンティティ」──子育てのジレンマ──
第5章 若い母親の「母アイデンティティ」──ジェンダー化された生活──
第6章 シティズンシップと子育て──母親が「市民」になるために──
第7章 ケアラーとしての父親──ジェンダー秩序と「父」の変容──
終章  都市環境・子育て・シティズンシップの未来

あとがき
2001年父親調査「調査票」
文献一覧
人名索引
事項索引
初出一覧

内容説明

「子育てだけ」ではない人生を生きたい母親たち。「仕事だけ」ではない生活を求める父親たち。本書では、幸せな家庭願望が子育て難社会につながる矛盾を解き明かし、あらたな「子育て期支援」を提言する。

目次

少子化と都市環境における子育て
第1部 少子化時代の「母」の変容と子育ての困難(少子化とはどんな問題か―子ども・家族・女性;少子化時代の子育てと「母」の変容;都市環境における子育ての困難)
第2部 都市環境における子育てのジレンマ(若い父親の「父アイデンティテイ」―子育てのジレンマ;若い母親の「母アイデンティティ」―ジェンダー化された生活;シティズンシップと子育て―母親が「市民」になるために;ケアラーとしての父親―ジェンダー秩序と「父」の変容)
都市環境・子育て・シティズンシップの未来

著者等紹介

矢沢澄子[ヤザワスミコ]
1942年生まれ。東京女子大学文理学部教授。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学

国広陽子[クニヒロヨウコ]
1948年生まれ。武蔵大学社会学部教授。慶応義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程所定単位取得退学

天童睦子[テンドウムツコ]
1957年生まれ。名城大学人間学部助教授。早稲田大学大学院教育学研究科博士後期課程修了
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