出版社内容情報
災害リスクマネジメントに基づいた総合的な防災対策とは。それを実行するためにはどうすればよいのか。経済評価の上から詳述。
地震や台風などの自然現象を引き金とする災害を単に自然現象として捉えるのではなく、人間社会の中の社会経済現象としてとらえ、災害発生直後から復興期、さらには平常にいたる災害サイクルの中で社会経済の復興過程を計画論的視点から分析し、次の災害に備えるためのリスクマネジメント施策を考える。
関連書:齊藤誠ほか訳 『環境リスク管理』(小社刊)
基礎編
第1章 災害リスクとそのマネジメント
第2章 カタストロフリスクと経済評価
第3章 災害リスクのアセスメント:地震リスクの定量化
第4章 災害リスクマネジメント施策の経済評価
第5章 リスクファイナンスの役割:
災害リスクマネジメントにおける市場システムと防災政策
第6章 災害リスクのマネジメントシステム
応用編
第7章 洪水リスクの経済分析
第8章 大規模地震による経済的被害の空間的把握:
空間的応用一般均衡モデルによる計量厚生分析
第9章 リスク情報とリスク認知:
認知リスクバイアスが存在する状況での土地利用
第10章 家屋の安全性診断と補修・改築の意思決定
第11章 市街地再生促進施策と経済評価
第12章 防災投資の地域的波及構造
第13章 土地利用変化を考慮した防災の経済評価
第14章 ライフラインシステムのリダンダンシーの評価
第15章 多地域経済システムにおける分権的災害リスクマネジメント
第16章 自然災害保険の設計
第17章 復興政策の経済評価
展望編
第18章 防災経済分析の課題と研究展望
第19章 防災施策の社会的規範
第20章 災害リスクマネジメントの方法論と経済分析の交差
参考文献
索引
内容説明
地震や台風などの自然現象を引き金とする災害を単に自然現象としてとらえるのではなく、人間社会の中の社会経済現象としてとらえ、災害発生直後から復興期、さらには平常にいたる災害サイクルの中で社会経済の復興過程を計画論的視点から分析し、次の災害に備えるための災害リスクマネジメントを考える。
目次
基礎編(災害リスクとそのマネジメント;カタストロフリスクと経済評価;災害リスクのアセスメント:地震リスクの定量化 ほか)
応用編(洪水リスクの経済分析;大規模地震による経済的被害の空間的把握:空間的応用一般均衡モデルによる計量厚生分析;リスク情報とリスク認知:認知リスクバイアスが存在する状況での土地利用 ほか)
展望編(防災経済分析の課題と研究展望;防災施策の社会的規範;災害リスクマネジメントの方法論と経済分析の交差)
著者等紹介
多々納裕一[タタノヒロカズ]
京都大学防災研究所教授
高木朗義[タカギアキヨシ]
岐阜大学工学部社会基盤工学科助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。