問われる日本人の歴史感覚

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問われる日本人の歴史感覚

  • 坂本 多加雄【著】
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 勁草書房(2001/11発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 241p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326351251
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C3031

出版社内容情報

国家について語ることが即悪しきナショナリズムと断罪されるような風潮が、今の日本にはある。だがそれは国際的に見て当たり前のことだろうか。戦争の悲惨さを語りつぐことは大切だ。でもそれを情緒的に捉えることに慣れすぎて、戦争と虐殺の区別すらつかなくなっていないだろうか。本書では、戦後日本で風潮と化したこのような国家観と歴史観を問い直している。
 全体はニ部構成。第一部は「歴史のなかの国家」。『正論』『中央公論』などに掲載されたここ数年の評論を収める。例の歴史教科書にまつわる著者の主張も含んでいる。第ニ部は「近代

【目次】
Ⅰ 歴史のなかの国家

第1章 歴史教科書はいかに書かれるべきか
 1 歴史研究一般と教科書の歴史
 2 国民形成の物語
 3 日本の過去と倫理的観点
 4 「愛国心」と日本近現代史の構想

第2章 歴史教科諸問題とは何か
 1 問題の本質は何か
 2 「従軍慰安婦」記述をめぐって
 3 外務省の体質を疑う
 4 『朝日新聞』の言語感覚
 5 常識と非常識
 6 中韓の要請に対して

第3章 戦後50年 問われる日本人の歴史感覚
      ―言葉の衰弱と倫理の荒廃の果てに―
 1 日本人が開設した「ホロコースト記念館」
 2 「戦争」と「虐殺」と
 3 戦後50年決議をめぐって
 4 戦後日本における「歴史」
 5 「記念」するということ

第4章 なぜ急ぐ北朝鮮との「正常化」
 1 棚上げされる拉致事件
 2 戦後平和主義の帰結
 3 国家間の希薄化と道徳的堕落
 4 現実的配慮とその限界

第5章 国家の存在理由
 1 国家論の隘路
 2 国家論の前提
 3 国家とは何か
 4 国民と民族
 5 日本の国家をめぐって

Ⅱ 近代日本の論点

第6章 維新・復古・進歩
       ―「改革」の思想的基盤をもとめて
 1 「改革」と「進歩」
 2 「維新」と「復古」
 3 戦後の「改革」
 4 「明治維新」と隠された思考

第7章 教育勅語―その背景と特質
 1 はじめに
 2 教育勅語が成立するまで
 3 教育勅語の構成
 4 勅語が掲げる三種類の道徳
 5 明治維新と道徳問題
 6 道徳復興は世論の共通課題だった
 7 道徳の淵源は皇祖皇宗
 8 教育勅語にみる明治国家の特質
 9 天皇の社会的統合機能

第8章 国民主権と象徴天皇制度
 1 はじめに
 2 政教分離の考え方
 3 国民主権と天皇の存在
 4 八月十五日革命説
 5 帝国憲法と日本国憲法
 6 平均的日本人の考え方
 7 帝国憲法の「統治」とは
 8 天皇制ではなく天皇制度
 9 コミンテルンの歴史観
 10 「五箇条の御誓文」
 11 日本の歴史と天皇
 12 帝国憲法の捉え方
 13 「象徴」ということ

第9章 戦後日本の平和主義―その思考と論理
 1 日本国憲法と平和主義
 2 「平和と民主主義」の歴史観
 3 戦後日本の「理想主義」の誕生
 4 反米主義とマルクス主義
 5 「現実主義」の頽廃
 6 「理想主義」の帰結

あとがき
初出一覧     

内容説明

戦後一般化した国家観と歴史観の批判を通して、現代日本の新しい展望をひらく書。現在の日本社会で起きている問題や言論状況に直接関わる論稿と近代日本の歴史に見られる様々なテーマのなかで、それについての認識がそのまま現代日本の諸問題に関わってくるような事柄について論稿から成る。

目次

1 歴史のなかの国家(歴史教科書はいかに書かれるべきか;歴史教科書問題とは何か;戦後五〇年問われる日本人の歴史感覚―言葉の衰弱と倫理の荒廃の果てに;なぜ急ぐ北朝鮮との「正常化」 ほか)
2 近代日本の論点(維新・復古・進歩―「改革」の思想的基盤をもとめて;教育勅語―その背景と特質;国民主権と象徴天皇制度;戦後日本の平和主義―その思考と論理)

著者等紹介

坂本多加雄[サカモトタカオ]
1950年愛知県に生まれる。1975年東京大学法学部卒業。1980年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。現在、学習院大学法学部教授(法学博士)。専攻は日本政治思想史
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感想・レビュー

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バルジ

2
早逝した保守論壇の巨頭、坂本多加雄のエッセンスが十二分に詰まった論集。著者のこれまでの著作や学者としての専門的な研究成果の一部が凝縮されている。学問的な歴史研究と国民意識醸成のための国家の「物語」としての歴史の差異、戦後日本の「平和主義」の美名に隠された歪んだ自国優越意識を暴いた論稿など刊行から20年以上経った現在でもその鋭い指摘は古びない。坂本多加雄の著作はよく読んでいるが、この書ほど「保守」論壇の思潮を決定づけたものはないであろう。外務省への憤懣、朝日新聞への批判など主な論点は本書で示されている。2019/10/16

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