出版社内容情報
「社会主義への道」は1955年に刊行された山川均の最晩年の代表作である。本巻にはそのほか「社会主義運動小史」(1953年)も収め、あわせて山川が最終的に到達した社会主義にたいする見解をわかりやすく示している。また、戦後の激動期のさまざまな課題についての対談・座談会を収録する。憲法、講和、国際平和、労働組合運動などのその時期における緊急の問題に対して、荒畑寒村、向坂逸郎、大内兵衛、吉野源三郎らと縦横に語りあう。単行本目録、年譜も併録、山川の全貌が明らかにされる。
【目次】
Ⅰ 社会主義への道
社会主義運動小史
Ⅱ 平和の擁護
ある青年に答う
右翼小児病
政党と組合について
早稲田「軍研事件」についての感想
Ⅲ 民主戦線の展開
人民戦線を論ず
平和革命を論じて戦略論に及ぶ
労働組合民主化運動の意義
危機にたつ社会党
世界の焦点を衝く
社会党の進路
社会党再建への展望
労働組合の行方を語る
コミンフォルムと日本共産党
労働組合当面の課題
社会主義過去・現在・未来
前進か後退か
国民のための政治
労闘ストと今後の労働運動
日本の労働運動が直面するもの
社会党の統一問題
日本の建てなおし
堺 枯川
ソ連は果たして変わったか
フルシチョフとミコヤンの報告
日本の国際新路線
歴史の中で
年譜
主論文・翻訳・単行著書一覧
編者あとがき
内容説明
本巻は、三部門から構成されている。1部は未掲載のままになっていた主要な二つの著作(いずれも単行本)―『社会主義への道』(一九五五年)、と『社会主義運動小史』(一九五三年)である。2部は、著者の没後に発表された諸論文(遺稿を含む)、ならびに没後に見つかった未発表論文を収録した。3部は、著者が戦後各方面の識者と座談会、対談を行ったもののなかから、年代順に選びだしたものである。
目次
社会主義への道
社会主義運動小史
平和の擁護
ある青年に答う
右翼小児病
政党と組合について
早稲田「軍研事件」についての感想
民主戦線の展開
人民戦線を論ず
平和革命を論じて戦略論に及ぶ〔ほか〕