ポリティカル・サイエンス・クラシックス<br> 日本政治と合理的選択―寡頭政治の制度的ダイナミクス1868‐1932

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ポリティカル・サイエンス・クラシックス
日本政治と合理的選択―寡頭政治の制度的ダイナミクス1868‐1932

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  • サイズ A5判/ページ数 254p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326301621
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C3031

出版社内容情報

維新の元勲から政党政治家へ、政党から軍部へ、戦前日本の政治支配の変動・不安定化を合理的選択理論にもとづいて分析する。

1997年の全米政治学会ブック・オヴ・ザ・イヤー、「日本政治研究」の分野をおおいに活性化させた研究書。戦前日本政治はなぜ制度的に機能不全に陥ってしまったのか。政治家の嗜好性や日本人の民族性、イデオロギー対立などではなく、アクター同士の相互作用とその帰結から解明する。

関連書:『社会科学のリサーチ・デザイン』(小社刊)

第1章 序説:合理的選択論と政治制度分析
1. 研究目的とその背景
2. 本書の概要
3. 研究課題

第2章 寡頭政治の崩壊:カルテル維持の失敗
1. はじめに
2. 登場人物
3. 制度設計の最初の試み
4. 寡頭政治の終焉
5. 結論

第3章 譲歩か見せかけか:明治憲法
1. はじめに
2. 憲法への道
3. 明治憲法下における議会
4. 明治憲法下における立法
5. 権力の分有をめぐる説明
6. 結論

第4章 選挙制度と政党間競争:政治的生存を求めての闘争
1. はじめに
2. 初期の制度
3. 1人区の復帰
4. 普通選挙権への道
5. 複数人区の復活
6. 複数人区の政治的論理
7. 複数人区単記非移譲式での選挙
8. 結論

第5章 官僚:誰が誰を支配していたのか
1. はじめに
2. 政治家と官僚:プリンシパル=エイジェント分析
3. 戦前期日本における官僚と政治家
4. 官僚:誰に奉仕したのか
5. 官僚の昇進に関する経験的データ
6. 結論

第6章 裁判所:誰が誰を監視したのか
1. はじめに
2. 制度の構造
3. 寡頭指導者による操作
4. 政治的操作
5. 司法の独立に関する実証理論
6. 判事と官僚
7. 結論

第7章 軍部:自らの運命を支配する者
1. はじめに
2. 初期の対立
3. 山県の改革
4. 集計データ
5. 政治における軍部
6. 戦略的な賭け
7. 結論

第8章 金融をめぐる政治
1. はじめに
2. 初期の銀行規制
3. 銀行法改正:1927年
4. 1927年の金融恐慌
5. 政治的手段としての金平価
6. 結論

第9章 鉄道をめぐる政治
1. はじめに
2. 明治期の鉄道
3. 運賃補助
4. 政府調達
5. 大正・昭和の鉄道
6. 結論

第10章 綿業をめぐる政治
1. はじめに
2. 産業
3. 織布カルテル
4. 紡績カルテル
5. 工場法
6. 結論

第11章 結論:制度と政治的コントロール
1. はじめに
2. 効率的な制度という神話
3. 官僚の自律性という神話
4. 結論

参考文献
訳者あとがき
人名索引/事項索引

内容説明

現代政治学の発展に貢献してきた必読文献を体系的に紹介するシリーズ。戦前日本政治の変動を合理的選択論で分析する。1997年の米国政治学会ブック・オブ・ザ・イヤー。戦前の日本政治は、どうして制度的に機能不全に陥ってしまったのか。政治家の個性や日本人の民族性、イデオロギー対立ではなく、アクター間の相互作用と合理的選択の帰結から解明する、画期的研究。

目次

第1章 序説:合理的選択論と政治制度分析
第2章 寡頭政治の崩壊:カルテル維持の失敗
第3章 譲歩か見せかけか:明治憲法
第4章 選挙制度と政党間競争:政治的生存を求めての闘争
第5章 官僚:誰が誰を支配していたのか
第6章 裁判所:誰が誰を監視したのか
第7章 軍部:自らの運命を支配する者
第8章 金融をめぐる政治
第9章 鉄道をめぐる政治
第10章 綿業をめぐる政治
第11章 結論:制度と政治的コントロール

著者等紹介

ラムザイヤー,マーク[ラムザイヤー,マーク][Ramseyer,J.Mark]
1954年シカゴ生まれ。ミシガン大学にてA.M.、ハーバード大学ロー・スクールにてJ.D.(magna cum laude)を取得。カリフォルニア大学ロサンジェルス校ロー・スクール、シカゴ大学ロー・スクールを経て、現在、ハーバード大学ロー・スクール教授

ローゼンブルース,フランシス・マコール[ローゼンブルース,フランシスマコール][Rosenbluth,Frances McCall]
1958年大阪生まれ。バージニア大学にてB.A.(highest distinction)、コロンビア大学にてPh.D.を取得。バージニア大学、カリフォルニア大学サンディエゴ校、カリフォルニア大学ロサンジェルス校を経て、現在、イェール大学教授

河野勝[コウノマサル]
1962年生まれ。1994年スタンフォード大学政治学博士(Ph.D.)。早稲田大学政治経済学部教授

青木一益[アオキカズマス]
1967年生まれ。シカゴ大学ロー・スクールにてLL.M.を取得。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。カリフォルニア大学バークレー校、The Center for the Study of Law and Society,Visiting Scholar、日本学術振興会特別研究員を経て、富山大学経済学部助教授

永山博之[ナガヤマヒロユキ]
1963年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。慶應義塾大学総合政策学部助手を経て、広島大学大学院社会科学研究科助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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けーすけ

1
文献研究の授業で扱った。 特異性が指摘される日本政治を合理的選択論を通じて説明することを試みている。 一見説得力はあるが、記述推論に過ぎないという印象を受けた。2020/01/08

Tomonori Onda

0
合理的選択論を用いて日本政治を再解釈。複雑な歴史を複雑なまま描く「分厚い記述」ではなく、単純な理論で戦前日本政治の変遷と特質を説明。近代日本政治史への新たな視座を提供する。2012/07/23

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