出版社内容情報
工場生活についでスペイン内乱参加における挫折は，彼女を十字架の象徴するものの二重の意味の発見へと高めていく。深い直観ときびしい内省に貫かれた愛と宗教の実践的証言。
目次
刊行者のノート
手紙（1）洗礼を前にしてのためらい
手紙（2）（同じ主題）
手紙（3）出発について
手紙（4）別れの手紙《精神的自叙伝》
手紙（5）
手紙（6）最後の思想
神の愛のために学業を善用することについての省察
神への愛と不幸
神の暗黙的な愛の種々相
「主の祈り」について
ノアの三人の息子と地中海文明の歴史
補遺
注
訳者あとがき
内容説明
愛と宗教へのたえざる志向の努力。深い直観と厳しい内省に貫かれた求道の姿は現代人の意識に衝撃を与える。
目次
手紙（洗礼を前にしてのためらい；出発について；別れの手紙〈精神的自叙伝〉；最後の思想）
神への愛のために学業を善用することについての省察
神への愛と不幸
神への暗黙的な愛の種々相
「主の祈り」について
ノアの３人の息子と地中海文明の歴史
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やぎ
2
大江健三郎『燃え上がる緑の木』に出てきたので読む。シンクレティズム、と批判を受ける理由がよくわかった。しかし解説にあるとおり、筆者はキリスト教発生以前の様々な民族の伝承を知ることで、人類が神秘とどのように向き合ってきたか知ろうとしたのではないか。フランスでユダヤ人の子として生まれ、多くの苦労をしながら思想を深めていった過程はどのようなものだったろう。深く知りたい作家が増えた。『重力と恩寵』も読みたい。2020/05/08
