出版社内容情報
伝統芸術との訣別から現代芸術の飛翔へ，芸術世界は世紀のはざまにおいて一挙に拡大する。「世紀末芸術」とは，転換期の芸術であり，古い殻を打ち破った新しい芸術創造へ向かう玉石混淆の「美の饗宴」であった。本書は，建築，工芸，ポスター，雑誌など芸術のあらゆるジャンルにわたって，豊饒で奔放な美を創造した世紀末芸術の世界をあざやかに描き出す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masawo
4
19世紀末から20世紀初めにかけて印象派への反動としてヨーロッパで同時多発的に勃発した頽廃・装飾・神秘的な芸術の魅力について多角的に論じている。ゴーギャンやナビ派、ムンクなど、好きな画家の一筋縄ではいかない特質や意義が理解できたので興味深く読めた。2020/10/30
