河出文庫
ローリング・サンダー航海日誌 - ディランが街にやってきた

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  • サイズ 文庫判/ページ数 340p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309461281
  • NDC分類 767.8
  • Cコード C0198

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zirou1984

30
ディランの半世紀以上に及ぶライブ活動の中でも、最も魅力的な時期であった1975年の第1期ローリング・サンダー・レビュー。それは喪われたミンストレル・ショウを再興しようと、旅芸人一座のように行われたライブ・ツアー。本作はそれに同伴しな劇作家による映画のための断片集であり、ディランという謎に対するさらなる問いかけでもあった。「たくさん本を読むんですか?」ディラン「少しはね」「昔から本をたくさん読むんですか?」「昔から少しは読んでる」「どこで本を手に入れるんですか?」「図書館だ。図書館に行けば、本がある。」2017/02/26

金北山の麓に生まれ育って

2
【狂気】CDも日本語著作も全て聴き目を通してきた。ローリングサンダーツァ―のライブアルバムは大好きでブートレグシリーズ版も熱心に聴いたが関連著作や映像には手付かずだった。理由は「成り行き次第思いつきのシナリオのせいで大混乱し尻つぼみ、音楽以外は正体不明理解不能」だととても有名だから。予想通り掴みどころがなくグチャグチャ、ツァーのメンバの狂気が伝わってくる。皆がホテル泊でもディランだけ一人キャンピングカーでツァーしてたのは初耳、ゴムの仮面付けたり異様な白粉塗った顔の写真は必見、ディラン好きでも辛い本でした。2020/03/02

MN

2
「ディランは自分自身を発明した。彼は何もないところから自分をつくりあげた。自分のまわりにあったもの、そして自分のなかにあったものから、自分をつくった。たいせつなのは、彼がどういう人間かを知ることではなく、そのままの彼を受けいれることだ。どちらにしたって彼はきみをとりこにする。」2016/10/01

wagatsuma_songs

1
ボブ・ディランの記念碑的なツアー「ローリング・サンダー・レヴュー」に映画作家として同行した若きサム・シェパードのメモ的な本。本人はログ・ブック(航海日記)と呼んでいるんだけど、サム・シェパード的になかなかタフなツアーだったみたいで、けっこう愚痴ってたり、混乱してたり、狂乱してたりして面白い。ツアーは進行していくんだけど、映画は計画通りに進まずサムは半ば諦めてるようでそこも面白い。この珍道中をベースに作られた映画『レナルド&クララ』は大コケしたらしく、この本を読むと「まあ、そうなるよな」と思ってしまう。2021/04/18

fritzng4

1
長らく読みたかったがやっと入手して読んだ。この若々しく瑞々しい筆致が若き日のサム・シェパードによるものとはなかなかに信じ難い。伝説のローリング・サンダー・レヴュー同行記だが詩のように綴られる九十八のエピソードにはディランを中心とした多くのミュージシャンらが登場し、様々なバリエーションの詩篇的アプローチと多くの写真がこのツアーの混沌を活写している。Tボーン・バーネットが若い!2019/02/28

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