内容説明
「女に生まれたということが、女の幸福の第一歩なのである」。女性的原理について論じた表題作をはじめ、ホモ・セクシャリズムやフェティシズム、オナニズムを語る「異常性愛論」、有名女優をめぐる考察「モンロー神話の分析」等、存在とエロスを軽やかに読み解く傑作エッセイ29編!文庫オリジナル。
目次
現代のエロス
セックスと文化
異常性愛論
わたしの処女崇拝
聖母子像について
乳房、たまゆらの幻影
CLITORIS
エロティシズムと女性のプロポーションについて
セックス・アッピール―見られるための存在
伊達男とズボン―その性誇張
エロティシズムを生きた女性たち
デカダンスとカトリーヌ・ドヌーヴ
モンロー神話の分析
魔女について
エロティック文学史のための序説
映画におけるエロティック・シンボリズムについて
エロティックの少数派
土着の「薔薇」を探る―『血と薔薇』批判に答えて
怪獣とエロティシズム
幸福は永遠に女だけのものだ
情死とニルヴァーナ原則
科学を超えるもの―真の文明とは何か
現代の悪について―ニヒリズムの病理学
自分の死を自分の手に
もう一つの意見
殺人狂時代
現代犯科帳
貝殻頌
ハート(心臓)の話
著者等紹介
澁澤龍彦[シブサワタツヒコ]
1928‐87年。東京生まれ。本名龍雄。東大仏文科卒業後、マルキ・ド・サドの著作を日本に紹介するかたわら、人間精神や文明の暗黒面に光をあてる多彩なエッセイを発表。晩年は小説に独自の世界を拓いて、広く読まれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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