河出文庫<br> サド侯爵・あるいは城と牢獄―渋沢龍彦コレクション

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河出文庫
サド侯爵・あるいは城と牢獄―渋沢龍彦コレクション

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  • サイズ 文庫判/ページ数 228p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309407258
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

城とは裏返しにされた牢獄であり、牢獄とは裏返しにされた城である―著者は、日本へのサド紹介と再評価に尽力するなかで、城と牢獄が象徴する意味を極めて現代的な視点で解き明かす。サド侯爵の思想と、その思想が巻き起こす「事件」を論じた第一章のほか、第二章ではボルヘスやコクトーを、第三章では稲垣足穂、滝口修造など東西の芸術に関する論考を併載する。

目次

城と牢獄
サドの論理
サド侯爵とジャンヌ・テスタル事件
サドとマゾッホ―種村季弘『ザッヘル・マゾッホの世界』を読む
精子派としてのサド
フランス版『サド侯爵夫人』について
惑星の運行のように―ルノー/バロー劇団『サド侯爵夫人』を見て
ラコスト訪問記
ラウラの幻影
ポルノグラフィーをめぐる断章〔ほか〕

著者等紹介

渋沢龍彦[シブサワタツヒコ]
1928年東京に生まれる。本名龍雄。東大仏文科卒業後、マルキ・ド・サドの著作を日本に紹介するかたわら、人間精神や文明の暗黒面に光をあてる多彩なエッセイを発表。晩年は小説に独自の世界を拓いて、広く読まれた。1987年没
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