内容説明
古代の大和びとが日々眺めて暮らした自然―香久山、畝傍山、耳成山の大和三山を始め、三輪山、二上山、そして飛鳥川、佐保川などを、実地に訪ね歩き、さらには山深い吉野路にも分け入って、日本人の魂の故郷を実感する、真摯かつ楽しい旅の記。名著『大和山河抄』を底本とし、あらたに撮り下ろしの写真を多数挿入した、万葉大和の旅の絶好の手引き書である。
目次
古代人との触れ合い
飛鳥路をゆく
うまさけ三輪の山
みささぎの美学
竜田と広瀬
忍坂と啼沢の杜
当麻から巣山へ
美女の村、美男の村―人麻呂・業平の故郷
山の辺の道
安騎野の宿り
吉野の東口
吉野離宮のあと
飛鳥川を遡る