内容説明
歌うための肉体的資産はだれもがもっており、その天与の能力をいかに開放すべきかを説き明かす。特に、経験と感覚に頼っていた従来の声楽指導に対して、科学的見地から多くの解剖図を使い、喉頭器官と喉頭懸垂筋肉網がどのような割合ではたらくかということによって、多様な音色が生れることを明快に立証する。名著の待望の翻訳。
目次
基礎原理
まず聞く、それから知る
統一
解剖と生理
唇―舌―口蓋―口蓋垂について
声帯の「自発振動」
声区
「アンザッツ」
「アインザッツ」
声楽演奏のための種々な要素
声種
声の美しさ
歌うことと話すこと
ふつうの発声器官にみられる欠陥、弱点、故障、合併症
訓練の原則
アマチュア的「訓練」はどのようにして声を破滅させるか?
監督のない練習
声の疲労
音声衰弱症
声の老化