内容説明
自然に関する近代的諸概念の配置図を現代にふさわしい形に改変していく作業が急務とされている。“自然概念”は人間存在の根底に係りながら歴史的に変遷を遂げてきたが、新しい創造の手がかりとはどのようにして可能か。本書は自然を存在の根源的位相として把え直してゆこうとするメルロ・ポンティ他二論文を収め、創造的自然―生きた歴史的生命の論理と新しい存在論を構築する価値ある示唆に満ちている。
目次
ハックスリ「進化と倫理」(抄訳)―自然誌的考察
コリングウッド「自然の哲学序説」(抄訳)
メルロ・ポンティ「自然の概念」(抄訳)