内容説明
台湾造船公司を事例に、台湾総督府時代の経済インフラや旧日系企業の遺産を初期条件として押さえ、日本統治時代の台湾船渠株式会社との継承関係を詳細に検討し、その成立および1950年代以降の発展過程においてどのように技術移転が行われ、その過程で政府による政策がどのような役割を果たしたのか、具体的に検討。
目次
序章 分析の視角
第1章 日本統治期および戦後初期の台船公司(1919‐1949年)
第2章 1950‐1956年の台船公司
第3章 公営事業の外部委託経営―殷台公司期(1957‐1962年)
第4章 台船公司と石川島会社の技術移転(1962‐1977年)
第5章 台船公司の技術習得モデルと政府政策
著者等紹介
洪紹洋[コウショウヨウ]
1978年台湾台北生まれ。政治大学経済学研究科博士課程。博士(経済学)。成功大学ポスドク研究員を経て、日本学術振興会外国人特別研究員(東京大学社会科学研究所)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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