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歴史の風景―歴史家はどのように過去を描くのか

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  • サイズ B6判/ページ数 201,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784272510078
  • NDC分類 201
  • Cコード C0020

内容説明

歴史とは何か、歴史の研究にどんな意味があるのか、歴史的真理なるものは存在するのか、歴史はアートかそれとも化学か。冷戦史研究に大きな成果をあげてきた歴史家ギャディスが、ウィットをまじえながら、歴史研究をこころざす学生・研究者に語るかたちで、こうした問題に答える。古典的名著の声望高いマルク・ブロックの『歴史のための弁明』、E.H.カーの『歴史とは何か』の現代版。

目次

第1章 歴史の風景
第2章 時間と空間
第3章 構造と過程
第4章 変数の相互依存
第5章 混沌と複雑性
第6章 因果関係、偶然性、反事実
第7章 自身の精神を持つ分子
第8章 歴史家のように見る

著者等紹介

ギャディス,ジョン・ルイス[ギャディス,ジョンルイス][Gaddis,John Lewis]
エール大学陸軍・海軍史教授。冷戦史研究を先導する研究者として、著書にWe Now Know,The Long Peace,Strategies of Containmentがある

浜林正夫[ハマバヤシマサオ]
1925年生まれ。1948年東京商科大学(現・一橋大学)卒業。現在、一橋大学名誉教授、経済学博士

柴田知薫子[シバタチカコ]
1961年生まれ。1983年一橋大学経済学部卒業。1999年津田塾大学大学院博士後期課程修了、文学博士
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ponkts

3
あまり読まれていないが素晴らしい著作なので推奨しておく。冷戦史研究の権威であるギャディスが「歴史を描くことはどういうことなのか」についてオクスフォードでおこなった講義をまとめたもので、豊富な比喩を用いて明晰に語っている。原書は若干難しいのでこちらを。ブロックやカーの時代には勃興していなかったカオス理論やフラクタル幾何学なども援用しており、それでいてポストモダン的な相対性は一蹴しているので、いまでは古典となってしまった両者の本よりも良いとさえ言える。歴史における事実と描写の境界を尊重するくだりは圧巻。2015/05/25

tabasco

0
歴史哲学の書籍。歴史に「事実」はあるのか、「道徳的判断」を下すべきなのか、何処へを示すべきなのか、それは科学なのか、などといった諸所の問題について、第一級の学者が論じた書籍。文句なく重要な書籍だが、若干注意しなければならないのは、前提の知識(歴史哲学で問題になっている観点)があった方が理解がしやすいことと、これはあくまで、「社会科学」の分野で評価を受けている歴史家が描いているということ。特に後者を意識して読んだ方が良いと思う(本書がダメだと言っている訳ではない)。2011/09/11

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