目次
第1章 ウソとは何か―ウソ現象とうそと嘘
第2章 人はなぜ嘘をつくか―人間存在の構造と嘘
第3章 嘘はなぜ悪いとされるのか―常識と倫理学説
第4章 「嘘はなぜ悪いか」をどう考えるか―価値の多様と「嘘の倫理」の可能性
第5章 嘘はなぜ悪いのか―現代の日本社会と嘘
終章 倫理学は嘘つき学なのだろうか―倫理学のイデオロギー性と批判倫理学
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みーすけ
3
うそはなぜ悪いの?単純なこの疑問を根っこから考える。うそという身近なテーマであったためか、倫理にあまり馴染みのない私でも楽しめた。2013/01/14
ぐりにゃる
2
上々。思ってたよりもやや硬い。カントだとか功利主義だとか、そういう方面の知識が薄かった自分には中々得られるものが多かったように思う。嘘であるかどうかはその見方によるなど、嘘の定義から始まり、嘘の善悪を問う本。本の下段に記された注釈が親切で、筆者の主張の根拠となる文献が多く記載されており、もっと深く読み込むためのいい足がかりになる。さらに、軽めのものから硬いものまで、古今東西のうそに関する本も紹介されている。読みたい本が増えた。2012/03/22
喜木海弐
0
堅かった。やはり倫理を扱っているだけあって言葉も色んな意味を含む難しい言葉になってしまう。 それでもこの本には多くの学びがあった。 嘘の分類から、一般に言われる嘘が悪い理由の数々等は嘘を学ぶ上で欠かせない。2021/07/25