感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田中峰和
2
悟りを開いたブッダが最初に説法をした鹿野苑。仏教と鹿の関係が深いのはこの辺りの逸話からきている。鹿を集めたブッダは、彼らに「自分が生きていくために自分の心配しかしていない。自分が生きていくためには、他人が生きていく手伝いもしてやりなさい」と説く。そして、ついにブッダの弟子となるアナンダが登場する。コーサラ国に追われ逃げる途中、アナンダの父は悪魔に子を捧げる約束をさせられ死んでいく。何も知らないまま悪魔にコントロールされるアナンダは、悪の道を突き進む。リータと出会ったアナンダの心は悪魔と彼女の間を揺れ動く。2021/10/09