出版社内容情報
孔明亡き後、蜀魏を取り巻く状況は混迷していた。孔明という支柱を失った蜀では国力が低下し、内乱状態が続いていた。一方、曹叡の没後、魏の権力争いに巻きこまれた仲達はクーデターを成し遂げ、司馬一族の力を拡大した。そのような中、姜維はただ一人孔明の意志を果たそうと北伐の兵を起こす。三国志の英雄達が繰り広げた壮大なドラマ、ついに完結!
目次:
楊儀の死/権力争い/政変/出兵/水涸れ/牛頭山の戦い/姜維一人/不落剣閣/道を作る/劉?憤死/蜀滅亡
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コウメ
41
なんか登録忘れてた。やっぱり最終話はおまけ感がすごい。孫権は晩年が書いてないからよかったけど、阿斗(笑)。劉禅どのゲームもいつもうまくイメージ通りの顔してて(笑)。孫皓とか曹爽とまた違う気がするからまだいいかな。2020/08/06
わたー
22
★★★★☆孔明が死んでから蜀が滅亡するまでを描く最終巻。やはり有能な人材不足と暗君の劉禅が最後の最後まで足を引っ張っていた印象。そのため終わり方としてはちょっとモヤッとしたものが残ってしまった。いつの間にかそれだけ蜀に肩入れしていたのだろう。2020/03/30
Dai(ダイ)
20
人間五十年、下天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり 国は違えど人間の行為に大差なく愚かなり2018/03/06
gtn
15
先帝の思いに気付かず、戦いよりも気ままな暮らしを選択した愚帝劉禅。部下が懸命に戦う中、あっさり魏に降伏し、蜀滅亡。魏にそれなりの職を与えられた劉禅は、蜀が恋しいとは思わぬと公言したという。劉備、関羽、張飛、孔明等、民衆救済という大義を持って、命を懸けて蜀を立ち上げ、広げた先人の無念は如何ばかりか。愚者に権限を委ねてはならない。人民全てが不幸になる。今も同じ。2024/04/25
できるだけ
14
姜維の剣閣での踏ん張りも虚しく、蜀漢も後漢と同じく宦官によって国が滅んでしまった。元々魏の武将だった姜維が蜀の意志を持つ最後の将っていうのが感慨深い。鍾会のクーデターまで見たかったけど後味が悪くなるから無理か。三国志の面白い所は董卓でも呂布、袁紹、曹操、曹丕、曹叡、孫堅、孫策、孫権、劉備でもなく、諸葛亮に対してあと一歩及ばなかった司馬懿、の孫である司馬炎が統一するというところだと思う。2020/02/16