感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
陽子
31
ベートーヴェン生誕250年はコロナが蔓延し始めた年。様々なコンサートも中止、延期になり。改めて再読。自本は発行が1989.9.20第3版。貴重本。あとがきを萩尾望都氏が。時は流れたんだな。手塚氏が病床で書き続けた絶筆本。最後まで読みたかった。氏のベートーヴェンは厳つくなく、小柄でどこか可愛いキャラ。音楽を指から紡ぎだすシーンが見事。目で音楽を見てるよう。「ベートーヴェンが曲想を思い浮かべる時に自然のたたずまいに強い触発を受けていた。森や田園を歩くのが好きだった」とあり、イマジネーション的に納得。共感した。2021/09/23
抹茶モナカ
9
古本市で購入して積読だった。読んだので、捨てる。2022/11/20
ユキ@うろちょろ
3
ベートーヴェンの劇的な半生を、オリジナル要素を入れながら描く。作者急逝のため未完なのが残念だがやはり面白い。幼少期に耳を殴ったフランツとの因縁、同時代の音楽家との関わり、フランス革命。様々な要素が絡まって時代を彩る。ベートーヴェンだけでなく、フランツの劇的な人生も見所。作者はこの伏線をどこで使おうとしたかとか、色々想像してみる。2012/02/28
ビシャカナ
2
強い意志の力できる庶民のルードウィヒと、過酷な運命を生きる貴族のクロイツシュタインという二軸を中心に、庶民と貴族という埋めがたい差と、それをも飲み込む新しい時代の中で、次々と奏でられる楽曲イメージの氾濫が胸を打つ。作者急逝により未完となったのが惜しい。2016/10/05
jun_mg
1
ベートーヴェン君