出版社内容情報
《内容》 生殖にかかわる問題が,医学的にも社会的にも,今日ほど大きく取り上げられた時代はない。その理由の1つとして,ライフサイエンスの台頭と,近年のバイオテクノロジーの進展が,ヒトの生殖の諸問題を,実験生物学の領域から臨床医学への応用というレベルまで押し上げる結果となり,生命発生の神秘のヴェールが,近代生物学の前にようやくぬぐい取られようとしているからである。本書は,最近の生殖医学領域のトピックスを平易に解説し,日常および社会的にも問題となっている生殖の問題点,特に国際的にも注目を浴びている不妊と避妊の医学,先天異常の発生,妊婦と薬剤,遺伝相談などについても解説する。