内容説明
本書は、平成12(2000)年度にアジア経済研究所の地域基本課題事業の一環として実施された「カンボジアの社会経済制度と経済復興」研究会の成果である。第2次インドシナ戦争とポルポト政権下にあった1970年代に、いったんほぼ崩壊し、破壊されたカンボジアの社会経済制度が再建されてきた過程を明らかにする。
目次
序章 日本におけるカンボジア研究の現状
第1章 カンボジアにおける国民国家形成と国家の担い手をめぐる紛争
第2章 近現代カンボジアにおける中央・地方行政制度の形成過程と政治主体
第3章 カンボジアの復興・開発と法制度
第4章 農地所有の制度と構造―ポルポト政権崩壊後の再構築過程
第5章 カンボジア稲作農村における家族・親族の構造と再建―タケオ州の事例
補論 ポルポト政権崩壊後の上座仏教の復興過程
著者等紹介
天川直子[アマカワナオコ]
研究企画部研究事業開発課、地域研究第1部兼務
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