内容説明
本書は、平成4年度から2カ年にわたって実施された「中東社会における権力関係の動態」研究会の成果をとりまとめたものである。その主たるねらいは、これまで中東研究において提示されてきたさまざまな分析枠組を意識しつつ中東諸国の国家と権力構造の理解に迫ろうとする試みである。
目次
序章 中東諸国の政治と国家へのアプローチ
第1章 エジプトとシリアにおける政治の展開過程
第2章 マグレブ諸国の国家体制
第3章 革命イランをめぐる政治分析の再検討
第4章 近代エジプトの村長職をめぐる権力関係
第5章 湾岸諸国における支配層の固定化と国家機構