ソノラマ文庫ネクスト<br> ソリトンの悪魔〈上〉

ソノラマ文庫ネクスト
ソリトンの悪魔〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 609p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784257173335
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

2016年、日本の最西端・与那国島の沖合に浮かぶ完成間近の海上情報都市「オーシャンテクノポリス」は謎の波動物体に直撃され、突如海の藻屑と化した。都市を支える1万本の巨大な脚柱が脆くも崩れ去る衝撃は、近海で操業中の海底油田採掘基地「うみがめ200」と海底牧場を遊覧中の観光用潜水艇をも巻き込み、危機に瀕した油田基地と娘の救出を試みる、倉瀬厚志の苦闘が始まった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

99
本書の「ソリトン」とは海が舞台であるからギリシア神話に登場する海神トリトンのことを指している、のではなく粒子性を持つ孤立波のことだ。減衰もせず、形も崩れない、衝突しても打ち消しあわずにそのまま通り抜ける、バランスの取れた半永久的に存在する波動だ。主人公たちと戦いを繰り広げる相手がこの波で出来たソリトン生命体である。海の全容はまだまだ謎が多く、未知の領域であることから考えるとソリトン生命体のように地上の生物の尺度をはるかに超えた生物がいてもおかしくない。やはりこの作者が根っからのSF脳であるからだろう。2022/02/04

かいん

2
自分の脳内で映像処理しにくい作品ではあった。ただ、総合的には超ド直球のハリウッドアクション的な作品なのでとても楽しく読めたと思う。最後まで徹底して王道展開だったのが良かった。亡くなったキャラクタもいたが、最終的には皆取り敢えずのめでたしめでたしを迎えることが出来ていて凄く安心できるラストだった。8/10点。2019/12/31

福猫

1
謎の物体“ソリトン”との対決にワクワクする。手に汗握る。特に、宇宙と同じくらい未知の地域“深海”が舞台なので、得体のしれない不安を感じる。読み出したら止まらない。さすが日本推理作家協会賞を受賞作。しかし。梅原さん、なんだか色んなトラブルに巻き込まれ、今は作家活動をどうもしていない。この作品も含め、角川ホラーから刊行されているその他の作品も今は絶版扱い。集英社刊の「サイファイムーン」のみ入手できるらしいが、ハードカバーだし。文庫化されることはないのかもしれない。力量あるすきな作家なだけに惜しい気もする…。2003/01/01

1
やっぱり、『二重螺旋の悪魔』に出会った感激は、嘘じゃなかった。

ema

0
★★★★

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