新戦史シリーズ<br> 造船士官の回想〈上〉

新戦史シリーズ
造船士官の回想〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 377p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784257172840
  • NDC分類 916
  • Cコード C0131

内容説明

東京帝国大学を出た青年は、そのまま海軍造船士官の道を歩んだ。そして平和な日々の中で軍艦造りに没頭した。やがて中国大陸で戦火が発生、さらに太平洋戦争勃発までの前半。

目次

第1章 大学出の海軍士官
第2章 波の上
第3章 航空母艦の新造工事
第4章 再び聯合艦隊へ
第5章 緑の舞鶴
第6章 揚子江の水

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イプシロン

34
起こった出来事を後になって評価するのは容易である。しかしそれは後智恵でもある。今という時を生きながら今の自己を評価することの難しさを、改めて思う読書となった。著者は技術者なので、常に理想を追うことと、常に今ここで実務的であろうとして起こる矛盾・葛藤が滲んでいたからだ。またそれは同時に、先見の明をもちかつ実務的であるこが最大難事であることを秘めているようにも思えた。著作に現れてくるフネは、ほとんどがあの戦争で沈没した。著者が教練中に乗り込んだ、伊号第70潜水艦が戦没艦第一号になるなど誰が想像できよう。2020/12/28

dongame6

2
「造船士官」という一風変わった観点から戦前~日中戦争勃発までの海軍(太平洋戦争は下巻)を見た一士官の回想記。「造船士官」とはどんな仕事をしていたのか、海軍の造船の現場はどのような所だったのかの一面が垣間見える。巡洋艦や戦艦、空母など他の戦史で見知った軍艦の運用や実態について他の戦記とは違う側面が見られて大変興味深かった。また工作艦要員として上海に出向いた際の中国についての個人としての印象や、大陸での海軍工作艦の様子なども他に類を見ない話なので大変面白かった2014/01/11

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