内容説明
双発二座の戦闘機・月光は、米重爆撃機の腹の下にもぐり込み、後席の斜め銃を駆使してソロモンの戦線で活躍した。その後も各地で戦い、本土防空戦でも必殺の一撃で知られた。
目次
1 双発遠距離戦闘機の挫折
2 夜間戦闘機、ラバウルで誕生
3 部隊編成すすむ
4 マリアナをめぐって
5 本土防空戦の開幕
6 夜戦隊、フィリピンへ
7 高空の超重爆を撃て!
8 夜間大空襲と沖縄決戦
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しょうご
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夜間戦闘機「月光」の活躍が時代を追って詳しく書かれています。月光は元は複座戦闘機から出発していますが軽快な戦闘機とはなり得ず(海軍からの要求事項が欲張りすぎ)、後に夜間戦闘機として斜め銃攻撃(小園少佐提案で有名なもの)で成果を上げました。甲戦=戦闘機、乙戦=迎撃戦闘機、丙戦=夜間戦闘機と海軍ではカテゴライズされます。しかし、簡単に夜間というが、夜間での発着陸、航路は並大抵の技量では出来るものではないと感心しました。月光は薄暮(夕方)、夜間、黎明(夜明け時)と活躍したのでした。
tora
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長距援護戦闘機→陸上偵察機→夜間戦闘機と使用用途・目的が変わっていった戦闘機「月光」。本書は「月光」を設計から終戦まで追った作品である。丁寧な調査によって、決して優等生ではない機体を用いた夜間戦闘機隊の苦労が伝わってくる2010/04/26