航空戦史シリーズ<br> 駆逐艦五月雨(さみだれ)

航空戦史シリーズ
駆逐艦五月雨(さみだれ)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 313p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784257170976
  • NDC分類 916

内容説明

軍律きびしい旧軍にあって、一兵士が黙々と戦闘日誌をつづった。激しい戦闘、狭い艦内での水兵の生活、その生々しい戦下の記録。

目次

第1部 緒戦の大勝(比島上陸作戦;タラカン敵前上陸;バリクパパン作戦;スラバヤ沖魚雷戦;ミッドウェー海戦)
第2部 苦戦の太平洋(インド洋から太平洋へ;ソロモン海付近の海戦;ガダルカナル撤退作戦;ニューギニア増援への出撃;キスカ撤退作戦)
第3部 南海に沈む(コロンバンガラ島の夜襲;ラバウル周辺の激闘)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

零水亭

15
駆逐艦「五月雨」の水雷科員として勤務した著者の記録。太平洋戦争前夜から昭和19年8月の沈没までの記録。これを読むと、五月雨を名艦というのに少しも躊躇しない。 但し!、あとがきで「松原艦長への手紙」みたいのがあるが、太平洋戦争時の「五月雨」駆逐艦長4人のうち松原艦長のみが生還して痛快とかいう文言があってこれは非常に遺憾。他の3人の艦長(一人は朝霜艦長として昭和20年4月の菊水作戦で戦死)に対する配慮が欠けている。残念!!!(後年の光人社NF文庫版ではカットされてたかな?)

鐵太郎

9
士官でも指揮官でもない海軍軍人の目から見た太平洋戦争、というより、「五月雨」という駆逐艦での戦記。徴兵された著者がこの艦に乗り組んで二等兵曹になって昭和19年に座礁総員退去するまでの物語。下からみた海軍の厳しさ、人々の汚さと高潔さ、戦争の怖さをヴィヴィッドに描いたもの。仕えた艦長たちの中で、松原瀧三郎少佐のみ名指しして感謝の言葉をあげているのが意味深ですな。他の艦長は褒めもしないし名前もあげてません。でも一番腹に据えかねた士官(高橋徳蔵機関特務大尉)は名指ししています。(笑)2018/09/22

アオイ模型店

2
駆逐艦五月雨に乗り込んでいた海軍水兵の回想録。 スラバヤ沖、ミッドウェイ、ソロモン海、ガダルカナル、キスカと激戦を渡り歩く中、ボコボコと沈んでいく仲間の駆逐艦や軽巡たち。 銃撃を受けた仲間のうめき声が一晩中艦内に響き渡り、苦労してガダルカナルから救いだした陸軍の兵士は糞まみれ。私腹を肥やすことばかり考えている機関長。そして部下の報告をちゃんと聞かずに、最後には艦を座礁させてしまった無能な艦長…… 「日本すげぇ」とも「カッコイイ」とも程遠い世界ですよ、本当に。2013/10/29

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