出版社内容情報
現在の地球環境は地球史の現代(第四紀)の変遷史研究を通じて解明されるとの考えで編まれた大学の学部・大学院レベルの教科書。〔内容〕基礎的概念/第四紀地史の枠組み/地殻の変動/気候変化/地表環境の変遷/生物の変遷/人類史/展望
内容説明
最近、地球環境問題が人類の生存に関わる重大な課題であることが実感されるに及んで、関連諸分野の研究が活発化し、第四紀研究はそれらを取り込み、新たな発展段階を迎えた。すなわち第四紀の環境変遷史研究は海から陸、極地までを含む地球規模に拡がり、定量的に深められ、かつ加速しつつある。本書は、従来の第四紀学の解説書の枠を超えて、こうした最近の研究の進歩と現状を体系化することを意図した。
目次
1 第四紀学の基礎的概念
2 第四紀地史の枠組み
3 地殻の変動―第四紀地殻変動の特質と由来
4 気候変化
5 地表諸環境の変遷
6 生物群の変遷
7 人類史
8 第四紀研究の問題と展望
著者等紹介
町田洋[マチダヒロシ]
東京都立大学名誉教授
大場忠道[オオバタダミチ]
北海道大学大学院地球環境科学研究科地圏環境科学専攻教授
小野昭[オノアキラ]
東京都立大学人文学部史学科教授
山崎晴雄[ヤマザキハルオ]
東京都立大学大学院理学研究科地理科学専攻教授
河村善也[カワムラヨシナリ]
愛知教育大学教育学部教授
百原新[モモハラアラタ]
千葉大学園芸学部緑地・環境学科助教授
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