行動計量学シリーズ<br> 言語の科学―日本語の起源をたずねる

行動計量学シリーズ
言語の科学―日本語の起源をたずねる

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  • サイズ A5判/ページ数 215p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784254126501
  • NDC分類 801.09
  • Cコード C3341

出版社内容情報

【目次】
1. 言語学と数理科学
 1.1 統計的方法は浸透する
 1.2 計量言語学におけるわが国の遅れ
 1.3 計量言語学の学会は,わが国にもある
 1.4 この本のテーマを比較言語学にしぼる
 1.5 偶然の一致をどう排除するか
 1.6 これまでの比較言語学の方法の主観的性格
 1.7 客観的な基準のない議論
 1.8 必要な「みずからをテストする原理」
 1.9 統計的方法の論理
 1.10 要因が複雑に働くとき,統計的方法は有効となる
 1.11 ポピュラーとなりつつある統計的方法の論理
 1.12 統計的方法による言語の比較
 1.13 コーワンのまとめ
 1.14 可能性をはかる
 1.15 あらたな諸方法の登場
2. 一致度をしらべる方法
 2.1 記号の恣意性
 2.2 ポイヤの方法
 2.3 2つのモデル
 2.4 2項分布とは
 2.5 モデルIIの解
 2.6 ポイヤはのべる
 2.7 統計学の「用語」について
 2.8 現代の統計学は,かならずしも大量のデータを必要としない
 2.9 第3のモデル
3. 諸問題の検討
 3.1 ベンダーのCVCによる比較
 3.2 基準をゆるめた場合
 3.3 ベンダーの検討
 3.4 ポイヤの方法とベンダーの方法
 3.5 オズワルトの「シフト法」
 3.6 「シフト法」の手つづき
 3.7 「シフト法」のもつ問題点
 3.8 吉田知行の「一般シフト法」
 3.9 「復元抽出」のモデルと「非復元抽出」のモデル
 3.10 なぜ,「復元抽出」のモデルがよいか
 3.11 単語のコンピュータへの入れ方
 3.12 「語頭音の対応」を検定する方法―ロスの研究
 3.13 ロスの検定法について
 3.14 ロスの検定法に代わるもの
 3.15 音素の種類数と一致の確率
 3.16 精密な表記と粗い表記
4. 相関をしらべる方法
 4.1 印欧諸言語間の相関をはかる(1)―チェカノヴスキィの研究
 4.2 印欧諸言語間の相関をはかる(2)―クロウバらの研究
 4.3 スエーデンのエレゴルドの検討
 4.4 「相似性係数rn」による印欧諸言語間の相関
 4.5 クロウバの反論
 4.6 相関の有意性をしらべる
 4.7 「相似性係数rn」の有意性
5. 多変量解析による方法
 5.1 一致度と相関
 5.2 言語年代学における共通残存語率
 5.3 因子分析法による「因子」と「祖語」
 5.4 フロンザロリのセム系諸言語について因子分析
 5.5 一般因子と特殊因子
 5.6 実測値と再生値とのくいちがい
 5.7 主因子法とバリマックス法
 5.8 インド・ヨーロッパ諸言語の間の一致度
 5.9 インド・ヨーロッパ諸言語を因子分析する(1)―主因子法による諸言語の布置
 5.10 インド・ヨーロッパ諸言語を因子分析する(2)―バリマックス法による諸言語の布置
 5.11 インド・ヨーロッパ諸言語をクラスター分析する
 5.12 因子分析法とクラスター分析
 5.13 クラスター分析法によるアイヌ語諸方言の分類
 5.14 多次元尺度構成法による諸言語の分類
6. 日本語はどこから来たか
 6.1 偶然の一致にふり回される
 6.2 「古極東アジア語」を設定する
 6.3 身体,植物関係語は江南から
 6.4 系統論のモデルは成立しない
 6.5 日本語の形成過程をまとめる
7. 言語年代学
 7.1 言語年代学の基本的な考え方
 7.2 言語年代学の基本仮定
 7.3 同系かどうかを,どのようにしてしらべるか
 7.4 基礎語彙の残存率は一定か
 7.5 言語は変化しにくい
 7.6 基礎語彙は借用語の侵入に対する免疫性をもつ
 7.7 基本仮定が成立しなくても,分裂年代は推定できる
 7.8 ドブソンらの反批判
 7.9 基礎語彙の摩滅は,相互に独立でないばあいが多い
 7.10 スワデシュの言語年代学の式は,分裂年代の最下限値を教える
 7.11 共通残存語率が定率が減少するという仮定による年代推定
 7.12 分裂年代の最上限値を求めるには―
 7.13 多くの式はひとつの式であらわされる
 7.14 言語年代学の有効性
8. 基礎語彙の選定
 8.1 「通時的基準」と「共時的基準」
 8.2 スワデシュの「通時的基準」による検討
 8.3 クロウバ,トーマス,ダイエンらの「共時的基準」
 8.4 各語の耐性率
 8.5 オズワルトの方法
9. 日本語の基礎語彙
 9.1 統計的にみた法則性をさぐる
 9.2 第1番目の子音が,もっとも変化しにくい
 9.3 3つの基準についてしらべる
 9.4 500の単語を選ぶ
 9.5 項目数をふやしたほうが有利か
10. 参考文献
11. 索 引

【編集】
日本行動計量学会
【著者】
安 本 美 典

目次

言語学と数理科学
一致度をしらべる方法
諸問題の検討
相関をしらべる方法
多変量解析による方法
日本語はどこから来たか
言語年代学
基礎語彙の選定
日本語の基礎語彙