快の行動科学

快の行動科学

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  • サイズ A5判/ページ数 286p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784254101553
  • NDC分類 141.6
  • Cコード C3040

出版社内容情報

本書は,不快とともに人の行動を二分し,又不安や怒りとともに人を動かす情動でもある,「快」が関わる問題を脳,心,社会,哲学から論じた。〔内容〕意義/快の生物学的基礎/精神療法からみた快/社会にみる快/思想にみる快

【目次】
0. 序論 快の意義
 0.1 行動の枠組み
 0.2 動因あるいは欲求
 0.3 価値観
 0.4 行動の最後の目標
1. 快の生物学的基礎
1.1 快感の中枢機序―自己刺激・性行動・食行動
 1.1.1 自己刺激
 1.1.2 性行動
 1.1.3 食行動
1.2 分子レベルにおける快感の基礎―快感にかかわる受容体の構造と機能
 1.2.1 オピオイド受容体
 1.2.2 ドーパミン受容体
 1.2.3 快感への嗜癖のメカニズム
2. 精神療法からみた快
2.1 行動療法における快
 2.1.1 オペラント条件付けへの歴史
 2.1.2 オペラント条件付けの応用技法
 2.1.3 精神科領域におけるオペラント条件付けの応用
2.2 精神分析の快楽原則―生と死の本能
 2.2.1 精神療法の場としての連想
 2.2.2 精神分析の快感原則と生と死の本能:フロイトの経緯
2.3 森田療法のあるがまま―生と欲望と死の恐怖
 2.3.1 森田療法とは
 2.3.2 行動の原則12カ条(生活の発見会)
 2.3.3 行動を決める精神の3要素
 2.3.4 生の欲望と死の恐怖
 2.3.5 純な心とあるがまま
3. 社会にみる快
3.1 薬物依存―アルコール・麻薬・覚醒剤
 3.1.1 薬物依存の歴史
 3.1.2 薬物依存の形成機序
 3.1.3 薬物依存の精神医学的側面
3.2 のぞきと露出における快
 3.2.1 窃視症と露出症
 3.2.2 求愛行動逸脱としてみた窃視症と露出症
 3.2.3 窃視症の実際
 3.2.4 露出症の実際
 3.2.5 のぞきと露出における常態と病態
 3.2.6 眼と快
3.3 嗜癖的行動―賭博とストーカー
 3.3.1 病的な賭博―パチンコにハマッた少年
 3.3.2 ストーカー
3.4 快楽殺人にみる快楽と欲動
 3.4.1 事例呈示
 3.4.2 快楽殺人の特徴―サディスティックな空想癖
 3.4.3 虚構を肥大させるメディア
 3.4.4 快楽殺人と強姦にみるサディズム
 3.4.5 サディズムと性のかかわり
 3.4.6 快楽殺人についての生物学的仮説
 3.4.7 快楽殺人における欲動構造―ゲシュタルト的理解の試み
3.5 仕事中毒
 3.5.1 仕事中毒
 3.5.2 産業関連疾患
3.6 過食と肥満
 3.6.1 食の行動論
 3.6.2 体重制御の3要因
 3.6.3 肥満の行動療法と食行動研究
 3.6.4 神経性過食症と気晴らし食い障害
4. 思想にみる快
4.1 自然の快
 4.1.1 ヨーロッパにおける身体の快の一般概念
 4.1.2 医学と真理
 4.1.3 医学と道徳
 4.1.4 フーコーと不快
 4.1.5 エピステーメーからプラクシス/ポイエーシス
 4.1.6 自然と健康と自己
 4.1.7 スピノザと自然の快
 4.1.8 原善の形而上学と原罪の形而上学
4.2 心という場所―「快」の哲学のために
 4.2.1 還元主義あるいは因果説
 4.2.2 心脳同一説
 4.2.3 「基づけ」理論
4.3 快の現象学―言葉・真理・精神分裂病
 4.3.1 現象学的残余としての快
 4.3.2 快さに隠れ住む私
 4.3.3 私が快く,私が不快がる
 4.3.4 “姓”という言葉
 4.3.5 “名”という言葉
 4.3.6 自我という物
 4.3.7 「私そのもの」
 4.3.8 プレコックス感
 4.3.9 他我の真理,他人の真理,他者の真理
5. 跋 文
6. 索 引

【編集者】
田 代 信 維, 中 尾 弘 之
【著者】
足 達 淑 子, 黒 木 俊 秀
小 坪 大 作, 斎 藤 慶 典
末 次 基 洋, 谷     徹
田 代 信 維, 中 尾 弘 之
中 川 彰 子, 西 浦 研 志
野見山   晃, 松 尾   正
松 野 敏 行, 前 田 久 雄
森 山 成 彬
 

内容説明

“快”は、人を動かす大きな情動の一つ。本書は、“快”の問題のすべてを取り上げたものではないが、“快”が関わる問題を、脳、心、社会、哲学から論じ、その問題の広さの一端を示したもの。

目次

序論 快の意義
第1章 快感の中枢機序―自己刺激・性行動・食行動
第2章 分子レベルにおける快感の基礎―快感にかかわる受容体の構造と機能
第3章 行動療法における快
第4章 精神分析の快楽原則―生と死の本能
第5章 森田療法のあるがまま―生の欲望と死の恐怖
第6章 薬物依存―アルコール・麻薬・覚醒剤
第7章 のぞきと露出における快
第8章 嗜癖的行動―賭博とストーカー
第9章 快楽殺人にみる快楽と欲動
第10章 仕事中毒
第11章 過食と肥満
第12章 自然の快
第13章 心という場所―「快」の哲学のために
第14章 快の現象学―言葉・真理・精神分裂病

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rubix56

1
目次だけ2014/12/26

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