感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zero1
48
医師や医療スタッフが存在する意味を問うエピソードが印象的な巻。投薬の誤りで患者が死ぬ「きみのミスだ」はBJらしい解決策。彼は悪魔か。キリコが登場する「ふたりの黒い医者」。「ある老婆の思い出」は【私たちは星を動かすようなもんだ】が名台詞。「執念」は若い医師の【助けたい】想いが伝わる。しかし彼は……。👨⚕️「勘当息子」は【排除したがる】人間の本質を突く。家族が絡む人情もの。「ちぢむ!!」は未知の病に挑むBJ。「ディンゴ」は北海道の方なら他人事ではない?📚️何度読んでも再発見がある。流石は【漫画の神様】。2023/09/19
gtn
22
当初からの構想か、それともストーリーを進めるうちに育っていったのか。ピノコの存在が、生々しい世界を愛らしさで包む。嫉妬もするが、無私の愛をブラック・ジャックに捧げる「ピノコ愛してる」の章が佳作。2023/07/24
瑪瑙(サードニックス)
17
図書館で予約して借りているので、出版社がバラバラになってしまって、この本には前に『ブラック・ジャック2』で読んだ話も交じっていた。ピノコとブラック・ジャックのやり取りは面白い。『執念』は凄い。『ある女の場合』は、ブラック・ジャックの気持ちや態度が粋で好きです。『ある老婆の思い出』も好きです。2014/06/02
海恵 ふきる
14
『ピノコ愛してる』がピノコの生後(?)10日の話で、『研修医たち』がそれより時間が経ったあとだと思われるけど、先生が徐々にピノコに対して心を開いていったのがわかる。お互いに孤独な生い立ちであることもあって、お互いを心の拠り所にしていったんだろうなあ。冷酷でがめつい無免許医だと世間に罵られても気にしない先生だけど、澱のようになにかが溜まっていったのは事実なはずだし、それを天真爛漫でまっすぐなピノコが癒しているのだと思う。先生はとても心優しいんだけど、それをそのまま表に出してしまうにはシャイ過ぎるんだ2019/05/13
kanata
13
小鳥が手術代を運ぶ話が涙を誘う…。さー早くバヤバヤにしてのピノコ、ちゃんと18歳だよ彼女は。ブラックジャックのことを信じているからこそ言えることばだ。コインロッカーに棄てられた赤ちゃんを女子高生が助けようとする話も好き。毎度1話完結で、続きは!?と余韻を残すのがなんとも言えない。2017/11/02