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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
二升石
2
自身の遺伝子が持つ致命的欠陥。それが自然な、親から受け継いだものであればまだ幾らかは諦めもつくが…。しかし、もし誰かの作意の結果持ったものだったとしたら? そしてその作意が無ければ、そもそも自分はこの世に存在できなかったのだとしたら…? 結果論的にではあるが、生命と意識の問題に挑んだ結果「生物は遺伝子が乗るための馬に過ぎない」との利己的遺伝子論的な物語を、少女漫画上に体現させてしまった佳作。奥友志津子の作品はまだ読み始めたばかりであまり多くは語れないものの、甘さも有りつつ、しかし素直に面白かったと言える。2018/10/18
檸檬
1
作者の言うとおり暗いが、読後感は悪くない。2013/12/18
らぴす
0
昭和61年の作品にもかかわらず、色褪せていない。すべてのDNAを組み替えた理想的な遺伝子を持つ4人の兄妹。けれど彼らは完全体(パーフェクション)である反面、悲惨な結果を残してしまう突然変異を誘発しやすい不完全体でもあった。そんな歪な彼らが、生まれる前の場所を目指すのは・・・・・・うん、自然だったんだろうなぁ。たとえ、普通の人間を傷つける結果となっても、誰かを深く愛することさえ許されない彼らにとっては。2016/11/13