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内容説明
銀河帝国皇帝の亡命を受けいれた自由惑星同盟。しかし、すべてはラインハルトの思惑の内であった。わずかな交渉をも拒否する苛烈な宣戦布告―その裏には、中立だったはずのフェザーン自治領と帝国の盟約があったのだ。再び最前線となったイゼルローン要塞に迫るロイエンタールの猛攻。ミッターマイヤー率いる艦隊によるフェザーンの制圧。ヤンがいだいていた危惧は、ことごとく現実のものとなっていった。フェザーン回廊を経由しての同盟領侵攻作戦、『神々の黄昏』がついに幕を開ける。
著者等紹介
田中芳樹［タナカヨシキ］
１９５２年１０月２２日、熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。１９７８年在学中に「緑の草原に……」で、幻影城新人賞受賞。１９８８年「銀河英雄伝説」にて第１９回星雲賞受賞。「創竜伝」「アルスラーン戦記」など、多くの人気シリーズがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いいちゃん
12
同盟、ここまでヤンの意見を聞かなくて失敗してるんだから、そろそろ聞けばよいのに。大分前に人から借りた銀英伝一揃えを本棚の手前と奥に入れていて、全10巻だと思ってたら倍あることにやっと気付いた。2016/08/31
浮草
8
そんなことあるわけがない、ないはずだ、ないといいな、から失敗は始まる。フェザーン方面から攻められることを危惧し進言しても受け入れられない。楽観より石橋を叩いて壊すくらいのがよいのかね、政治は。2022/02/08
まるてぃん
7
「ジーク・カイザー！ジーク・ライヒ！」「行こうか、キルヒアイス、おれとお前の宇宙を手にいれるために」このシーンがとっても好き。アニメを見ているせいか、脳裏に動画で再生されて気分が一気に高揚した。デュアル文庫版ならではの、ベルばら並みに煌びやかなラインハルトの挿絵にも思わず吹いた（笑）。ヤンVSロイエンタールは、ヤン提督贔屓の目から見てもロイに軍配が上がる。てか、ユリアンがいなくて情緒不安定で投げやり気味になっているヤンが妙に可愛い。ユリアンも早くヤンのもとに帰りたくてウズウズしている姿がやたらに可愛い。2012/02/28
鮭
4
策謀の果てとフェザーンの一時的な終わり。 次から話が動きそう。2017/09/11
黒崎ディートリッヒ
4
銀河帝国皇帝の亡命を受け入れた自由惑星同盟。だが、すべてはラインハルトの策略通りだった。次々と同盟領内を侵略して行く銀河帝国。そしてついに＜神々の黄昏(ラグナロク)＞が幕を開ける！！ スペースオペラＳＦ。今回は最終戦争＜神々の黄昏＞に突入するまでと、ラインハルトが銀河帝国皇帝の地位を手に入れるまでの、繋ぎになるような物語で特に印象に残る所はなかったけど、ラインハルトのカリスマ性を上巻同様感じさせてくれる物語だと思った。 後、表紙のモノクロイラストがなかなか、格好良かったですね。ヤンが特に。2014/12/22
