内容説明
やくざ者という名を汚す獣たちのみにくい叫びが外まで聞える。それは想像を絶する獣の叫びでもあった…一滴の血が、血の川となり、やがて血の海となる復讐、殺人。もはや仁義はない!仁義の墓場があるだけだ!やくざとしての掟を破り、飢えた獣のごとく暴れ、短い生涯を閉じた男の凄絶な生き様。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hikarunoir
7
「人斬り五郎×石川力男」という、怪獣映画のような、「渡哲也」を語る上で外せないコンボの激突!こうした不良性感度の高い渡哲也にこそ金子正次は魅了され、この組み合わせ自体に意味あります。意気込んで読むと、厳密に石川力男の伝記なのか、やくざの話にありがちな随想、散文、主人公も定かではない戦後の貧困や暴力の悲惨さが羅列され、正直肩透……戸惑いますね。あくまでコレクターズアイテムとして、組み合わせの妙を楽しむものでしょう。ただ、このバージョンは岸谷で、渡哲也を偲ぶことはできません。2006/02/13
どらんかー
0
戦後の混乱期の生活が描かれてます。 とても良いところで終わった!2013/05/19
DVDrYAKUZA
0
石川力夫の伝記だと思って読むと、がっかりしますよ。でも戦後の混沌を知りたかったら手っ取り早い一冊です。2008/11/09