徳間文庫
地下鉄(メトロ)に乗って

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  • サイズ 文庫判/ページ数 285p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784198906986
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

すべての地下鉄通勤者に捧ぐ!愛と死、そして魂の再生へ。戦後の地下鉄を舞台に感動の冒険ファンタジー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

納間田 圭

136
すべての地下鉄通勤者に捧ぐ。地下鉄永田町駅。階段を上って外に出たら…昭和39年になっていた話し。タイムトラベルもの。そこは…敗戦から凄まじい勢いで甦った世界。街全体が半年後に控えた壮大な復活の儀式(東京オリンピック)に向かって慌ただしかった。そして先に他界した子供の頃の兄貴に会い…兄の死の理由を知る。次のタイムトラベルでは…戦争に出征する間際の父親に会い…父の本当の生き方を知る。ついには…現世で不倫している彼女の〇〇を知ったり。ここは自分を翻弄した地下鉄の終着駅。地下鉄は長い間…東京の闇を走り続けてきた。2023/01/17

KAZOO

75
ほんとうに何度読みかえしても、うまいなあと感じる小説です。映画化された時も読み直してまた今読みなおしてみてもいい小説だなあと感じます。ひとの心に訴えかけるものをうまく小説にしていると感じます。鉄道員、角筈にて、壬生義士伝にしてもそうなのですがエンターテイメントですね。2015/04/17

matsu04

55
何度読んでも面白い。ストーリーテラー浅田次郎の面目躍如たる作品である。ラストに向かってぐいぐい突き進んでいく展開は一気に読ませる力がある。そして、みち子が哀し過ぎる。真次と一緒に大声で泣き叫びたくなってしまう。岡村がいいオトコ過ぎるのにも泣ける。(再読)2016/10/02

昼夜

53
三階から乗る奇妙な地下鉄、銀座線が昭和二年からあるって知らなかった。小沼家の物語を読みながら、父も母もアトムの両親みたいに生まれたときから大人なんだと思ってたり、話す時間も切っ掛けもなくて両親だけじゃなく家族の歴史をほぼ何も知らないんだと思い知らされました。時間に追い立てられる中でいつかと思うのは止めて聞いてみたいことは聞かないとと思います。2014/05/20

mayu

35
今更ながら初読の作家さんです。父親、小沼佐吉は才覚や手腕とはもっぱら関係なく力によって周囲を屈服させていると思っていた次男、小沼真次は愛人みち子と地下鉄で昭和戦後へとタイムスリップする。そこで愛を知り魂が再生される。すべての真相が明らかになるにつれて感動した。2018/05/29

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