マンガ道、波瀾万丈―みんなが泣いた、笑った名作はこうして誕生した

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  • サイズ B6判/ページ数 235,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784198619923
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0079

内容説明

名作マンガを生み出した漫画家たちは、絵と言葉を駆使して、自らの「世界」を表現する「職人」であり、「漫画」というジャンルを通して自らの「人生」を切り拓いた「達人」である。例えば、本文中にある楳図かずお氏のインタビューでは、氏のマンガの「恐怖」の原点が、ひとりのヒーローではなく、無名の子供たちが集団で行動する際に感じる「怖さ」であることを学んだ。そして、氏の「絵の巧さ」がそれに一層深い効果をもたらす。子供たちが目の前で起こることに対する恐怖を、実際に絵で表現できなければ、その「恐ろしさ」は半減してしまうのである。こう考えると「漫画」という表現手段は、我々が考えている以上に、深い「意味」を秘めている。

目次

第1章 スーパー漫画家たちの「型破り人生」(弘兼憲史「課長島耕作」―苦労も下積み時代もナシ「社長 島耕作」も近い!?;本宮ひろ志「サラリーマン金太郎」―あざとさこそ俺の真骨頂新しい刺激を求めて模索中;小林よしのり「ゴーマニズム宣言」―バブルの東京に怒り爆発、人間の弱さと哀しみを叩きつける;小山ゆう「がんばれ元気」―リアリズムと細部にこだわり、スーパーヒーローを想像した「天才」)
第2章 永遠の「ヒーロー」を育て続ける男たち(ちばてつや「あしたのジョー」―まだ白い灰になってない「代表作はこれから描く」;政岡としや「ダボシャツの天」―ディテールへのこだわりを学びヤクザも警察も徹底的に取材;モンキー・パンチ「ルパン三世」―ルパン一筋の漫画家生活、主人公五人の魅力は国際級;藤子不二雄A「プロゴルファー猿」―自由気ままに動く主人公がやがて時代をあぶり出す)
第3章 「巨匠」たちの円熟と挑戦(さいとう・たかを「ゴルゴ13」―群れたがる日本人を攻撃し続ける醒めた眼;松本零士「銀河鉄道999」―「世界で最初のテーマ」を描く貧乏も苦労もその栄養;水木しげる「ゲゲゲの鬼太郎」―「妖怪いそがし」に取りつかれるも、「水木式幸福七ヵ条」を守る巨匠;楳図かずお「漂流教室」―「新しいモノに出会う怖さ」を現代人は失ってしまっている)
第4章 「時代」を描いたトップランナーたち(古谷三敏「ダメおやじ」―父権失墜からウンチクへ「現代の民話」を描き続ける;細野不二彦「ギャラリーフェイク」―作者も主人公もダブルフェイスオタク世代のトップランナー;吉沢やすみ「ど根性ガエル」―超能力がないピョン吉だから永遠の人気者になった)

著者等紹介

桐山秀樹[キリヤマヒデキ]
ノンフィクション作家。1954年、名古屋市生まれ。学習院大学法学部政治学科卒。雑誌記者を経て、日本人が定年後、海外移住する姿を描いた『第二の人生いい処見つけた』(新潮社)でデビュー。現場に足を運ぶ丁寧な取材力には定評があり、広い分野に独自のルポ記事を発表し続けている。長野県軽井沢町に仕事場を置く
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感想・レビュー

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いい日

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4時間で読了。2005年のものとは思えない作家のラインナップ。だから他に誰も読んでいないのかも知れませんが…。本宮先生はさすが。よしりんもいい。けれど、どちらも本人の著作を読んだ方が詳しく自分について書いているので、このインタビュー集(なのに筆者の地の文ばかり)の存在価値はあまり感じられませんでした。やるんだったら、もっと深く掘り下げないと、とっくに掘り下げられている大作家ばかりなので、新しい情報がほとんどありませんでした。2010/10/12

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