時代と人間

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時代と人間

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198618254
  • NDC分類 280.4
  • Cコード C0095

内容説明

“乱世”の時代を生きた人物について率直に述べながら、歴史の中の「観察者」ということの意味を考えたエッセイ。

目次

乱世について
鴨長明(歴史の記録者;和歌所寄人;方丈居住記)
藤原定家(乱世と専門歌人;「新古今」世界の終焉)
法王ボニファティウス―キリスト教界の「皇帝」
モンテーニュ(生い立ち;考える人;理性・運命・自然)
ゴヤ(私の見たもの;それでも私は存在する)
歴史曼陀羅

著者等紹介

堀田善衛[ホッタヨシエ]
1918年生まれ。1939年慶応大学法学部政治学科に進学。1940年文学部仏蘭西文学科に転科。1942年大学を繰上卒業。1948年、戦後最初の小説「波の下」を「個性」に発表。1951年「中央公論・文芸特集」に「広場の孤独」を全編掲載。「文学界」に発表した「漢奸」とともに、昭和26年度下半期の芥川賞を受賞。1956年日本文化人会議より平和文化賞を受賞。1958年NHKラジオドラマ「日本の天」で芸術祭奨励賞を受賞。1959年アジア・アフリカ作家会議日本協議会事務長に就任。1960年NHKラジオドラマ「渦潮」によって芸術祭奨励賞を受賞。1963年文化放送ラジオドラマ「天と結婚」で芸術祭奨励賞を受賞。団伊玖麿の合唱・管弦楽曲『岬の墓』のために作詩、芸術祭賞を受賞。1971年『方丈記私記』で、第二五回毎日出版文化賞を受賞。1977年『ゴヤ』全4巻により、大仏次郎賞を受賞。1979年スペイン政府から賢王アルフォンソ十世十字章を受賞。アジア・アフリカ作家会議に出席、ロータス賞を受賞。1995年朝日賞受賞。『ミシェル 城館の人』全三巻で和辻哲郎文化賞を受賞。1998年日本芸術院賞を受賞。9月5日、脳梗塞で死去
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

57
『広場の孤独』『漢奸』での芥川賞作家だが、肝心の小説は入手は難しい。若いころに読んだきり。未だに再読が叶わずにいる。高岡市の出身だが、大きな括りでは富山県出身の作家ということもあり、『ゴヤ』四部作や『定家明月記私抄』(正続)あるいは『方丈記私記』など、かなりの著作を読んできた。2022/07/25

右脳

4
乱世を生きた人々の思考と言葉を追究する、って内容だけ考えると難しくなりそうなのに堀田善衛さんの文はどこか親しみやすい。あとがきにもあるように近所のおじさんを紹介されているような気易さがある。現代も乱世ならばこの乱世をいかに生きようか。歴史の進歩も退歩も人次第。高橋源一郎による「歴史に参加しよう」と説く名解説まで、とにかく一読の価値あり。こういうのを、名著っていうのか2016/02/04

てったい北関東

2
乱世を観察した人々。面白い。徹底的に考えてみろよ。2012/09/08

星規夫

2
堀田善衛という人に興味が湧いた。2012/07/28

ipsalist

2
同じ視点から、日本・バチカン・フランス・スペインの「観察者」を取り上げたNHK人間大学を書籍化したもの。 単純に面白いと思う^^2009/12/12

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