内容説明
ニューヨークでたまたま象牙の密輸をかぎつけたハイラムは、是が非でも密猟をくい止めたいと、五年前にサファリをしたアフリカへと飛んだ。そして、前回もガイドに頼んだマイクとベニーと共に、異常な執拗さでゾウ達を次々と殺していた残忍な密猟者、ヴァン・デル・ヴェルを追いはじめる。ちょうどそのころ、アフリカでゾウの調査を続けるイギリス人科学者の一人娘アリソンは、現地の人からパパ・テンボと呼ばれ恐れられている一頭の巨大なゾウと心を通わせていた。そして運命の日、ハイラムたちが見ている中、ヴァン・デル・ヴェルに追いつめられたパパ・テンボを救いたい一心で、アリソンは自らの命もかえりみず…周到に張りめぐらされた伏線が一挙に絡み合うラスト。「ライオンと歩いた少年」の姉妹編として、前作にも増したダイナミックな場面展開と迫力で描かれた、手に汗握る小説。10代~。
著者等紹介
有明睦五郎[アリアケムツゴロウ]
福岡県生まれ。東京芸術大学修了。彫刻家。受賞多数。趣味は熱帯魚、アウトドア等、自然に接すること。野生動物に深い関心を寄せ、彫刻のテーマも動物が多い
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