内容説明
元弘元年(1331)8月24日、神器を帯した後醍醐天皇は、にわかに京を脱し、奈良に疾った。笠置山に籠った帝は、鎌倉幕府を倒すべく、討幕の綸旨を発した。帝の志に応え、諸国の武将に先んじて兵を挙げたのが、河内国金剛山麓の赤坂に小城を構える無名の田舎武士、楠木正成であった。時に元弘元年9月14日―この日、正成は光芒を発して歴史に登場したのであった。
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元弘元年(1331)8月24日、神器を帯した後醍醐天皇は、にわかに京を脱し、奈良に疾った。笠置山に籠った帝は、鎌倉幕府を倒すべく、討幕の綸旨を発した。帝の志に応え、諸国の武将に先んじて兵を挙げたのが、河内国金剛山麓の赤坂に小城を構える無名の田舎武士、楠木正成であった。時に元弘元年9月14日―この日、正成は光芒を発して歴史に登場したのであった。