徳間文庫<br> 邪馬一国(やまいちこく)はなかった

徳間文庫
邪馬一国(やまいちこく)はなかった

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  • サイズ 文庫判/ページ数 313p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784195986066
  • NDC分類 210.3

内容説明

『魏志』倭人伝に記された、女王卑弥呼の統べる邪馬台国は、その比定地をめぐって果てしない論争が繰り返されている。国名の表記についても「臺(台)」か「壹(壱、一)」かをめぐって激論が交されている。本書は、真の科学主義のあり方を踏まえて「邪馬一国」表記に固執する推論の独断性・非論理性を批判。古代史探究の方法論を確立することで、「臺壹」論争に終止符を打った画期的労作。

目次

私と邪馬台国―序にかえて
1 不敗の論理と科学の論理
2 「邪馬一国論」は成立しない(論争の発端;議論の応酬;「邪馬(臺、壹)国論」は成立しない)
3 「魏晋朝短里」はなかった(問題の所在;「魏晋朝短里説」をめぐる論争;「魏晋朝短里説」の崩壊;「里」をめぐる諸問題;「里」についての私の立場)
4 古代史探究の論理

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

AICHAN

3
学者と在野の研究者の古代史論争。前者はこの本の著者で後者は斬新な古代史論を展開する古田武彦さんだ。古代を実際に見た人はいないから古田説が間違っているとは断言できないが彼の論は強引で唯我独尊的な雰囲気がある。それが世間に受け入れられているのは、専門の学者たちが「証明はできない」といった曖昧な結論しか出さないのに対し古田さんは断定するからだ。その断定は信仰者のようだ。著者は古田さんのその姿勢を厳密な科学的方法論で徹底的に論破する。それでも古田さんの信仰は揺らがない。信仰者を相手にしては議論などできない。2011/02/19

Gen Kato

0
再読。「古田氏の所説は、あるていど多くの人々の心を、動かしうるかもしれない。なぜならば、それは、基本的に『論理』ではなく、『信念』であるからである。そして、修練を必要としない信念の方が、論理よりも、人の心を、てっとりばやくつかみやすいからである」と、書かれているとおり。現在は、この著作が出された時期よりもっと古代史の世界にトンデモがまかり通っている気がします。2013/09/19

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