目次
『炎上』から『雪之丞変化』まで
映画美術のうらおもて―雷蔵映画を中心に
巨匠とプログラム・ピクチャー監督
市川雷蔵と三隅研次
雷蔵に育てられたわが監督人生
風景に負けなかった座頭市と狂四郎
市川雷蔵と勝新太郎
悔いが残った最後の『血祭り不動』
大映時代劇はウソで固めたスーパーリアリズム
白バックでも絵になった市川雷蔵
大スター雷蔵・勝新と労働組合
死ぬほど働いても当たらなかった大映末期
大映どんでんがえ史
市川雷蔵フィルモグラフィ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gen Kato
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再読。以前、図書館で借りて読んだ本がようやく入手できたので。雷蔵個人、というよりは「大映京都」メモワールですね。この本の出版当時はまだこれだけの方々が存命だったんだなあ。勝新の「大映は横綱じゃなく小結」という言葉、至言。2015/07/19
なかのっこ
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雷蔵祭にテンション上がって手に取りました。雷蔵さん中心というわけではなく、あの時代の映画界を大映目線で振り返っているかんじです。いろんな立場の人がいるから、同じことをはなしていても人によって見方が全然ちがっていて面白い。雷蔵さんと勝新さん、現場と事務の対比が印象的。あと、わりとどの人の話でも長谷川一夫さんがちょっと揶揄されているのは、前時代の象徴的存在ということなのかな。 2014/09/10
Zen-zen
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今はなき大映京都撮影所のスタッフたちが、市川雷蔵という希代の大スターを切り口に、二度とは戻らぬある時代について語った名著。雷蔵ファンには物足りない部分があるかもしれないが、大映京都ファンには面白くてたまらない一冊。2011/08/04