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目次
サリバン女史の手紙
ヘレン・ケラーの話し方について
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イプシロン
35
「奇跡の人」といえばヘレン・ケラーを思い浮かべるのだろう。だが、「奇跡の人」の原語はThe Miracle Workerであり、本来はサリバン女史のことをさす。しかし、二人が歩んだ50年を考えると、二人で起こしたMiracleといえよう。教育とは、その人のもつ自発的、内発的能力の薫発であることがはっきりわかる名著。サリバン女史とヘレンが歩んだ道は単なる言語学習ではなく、魂の錬磨であり陶冶であった。それが信仰と社会貢献への道なところはとても偉大だ。なによりも両女史が一人の“人間”として素晴らしいと感動した。2016/02/10
けいご
23
教育とはただ大人が子供の先回りをして機械的に言葉を書き綴らせたり計算させたりする事ではなくて、生まれた時から誰しも持ち合わせている探究心に合わせて焦らずゆっくり言葉と感覚を覚えながらその探究心に灯された火を弱める事なく燃やし続ける事なんだよ?と言う事が痛いほどわかる一冊でした。この本は多分子供の教育という狭い領域の話ではなく「人の心の育て方」の教科書だね★学校教師から会社員まで幅広い大人に読んで欲しい素晴らしい一冊でした★2021/05/14
かの子
6
サリバン先生の業績は勿論のこと、サリバン先生とヘレンの相性も良いのだなと感じた。お互いが勉強家だからこそ達成できた偉業だと怠け者の私は思う。2019/01/28
Tomoka
5
20歳で初めてヘレンの家庭教師となる。映画「奇跡の人」がサリバン先生の手紙に忠実なことが分かった。ヘレンに服従を、ものには言葉があることを教えるまでの闘いは最もドラマに満ちている。ケラー家に来て約1ヶ月でwater=水ということを教える奇跡の瞬間を迎える。また3ヶ月でヘレンの教育はハウ博士の業績を超えるかもしれないと予感し、8ヶ月でどんな教師もこれほど夢中になって仕事をしたことはないだろうと言い切る。指文字で語り続けることにより自然で正確な言語を教え、考える力をつけさせる新たな盲ろう者教育の道を開いた。2017/11/03
ぷりん
5
ヘレン・ケラーを教育したサリバン先生。これはサリバン先生の側から発信された本です。ヘレン・ケラーの物語の裏舞台とも言うべき。サリバン先生が素晴らしい教育者であったことがよくわかります。同時に、ヘレンがとても賢い子だったのだという事も。2014/08/20