文春文庫
FBIフーバー長官の呪い

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  • サイズ 文庫判/ページ数 461p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167705435
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0198

内容説明

盗聴マニアにして同性愛者、マフィアとの癒着、女装趣味など、かくもスキャンダラスな人物が、なぜ半世紀もの間、FBIトップの座に君臨できたのか。ケネディ暗殺やモンローの死など、フーバーの側近が病床で書き残した39のファイルが、フーバーの真の姿と、人種差別、反ユダヤ主義が跋扈していた米国の一時代を活写する。

著者等紹介

デュガン,マルク[デュガン,マルク][Dugain,Marc]
1957年にセネガルで生まれたフランス人。98年に「士官の部屋」でドゥ・マゴ賞を含む18の文学賞を受賞、25万部の売り上げで、12ヶ国で翻訳され(邦訳なし)、映画化される。その後「英国の田舎」、「フランスの神のように幸せ」(いずれも邦訳なし)などを発表する

中平信也[ナカダイラシンヤ]
1953(昭和28)年、東京都生まれ。慶応大学法学部中退。翻訳会社(株)フランス語情報センター代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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greenman

3
FBI副長官クライド・トルソンの回顧録を元に著者が編集したもの・・・とされている。トルソンの回顧録かどうか実際は定かではないらしいが、それでも驚くべき内容が書かれているのは確かだ。紙面の大半はジョセフ・ケネディに始まるケネディ家との関係性について述べられているが、フーバーはジョセフのキャリアが初期の頃から追跡し、ファイルを作っていたらしい。”ジョー・ケネディを監視できて本当によかったと思っている。アメリカという国は、ろくでもない野郎が前ぶれもなく元首になる国なんだ。”(p20)この予言は今も続いている。2019/07/08

Cinejazz

2
F.ルーズベルトは、ファシズム・共産主義の制圧、政敵の個人情報の掌握するため、E.フーバーFBI長官に権限の拡大を許した。J.F.Kの身辺調査から割り出された情報は、世間一般に知られた顔とは、大きくかけ離れた虚像であった。殺されて然るべき存在の大統領となっていたという、驚きのノンフィクション。2018/08/13

tsune105

2
アメリカの繁栄を影で支え、嫌われ役に徹したFBI長官フーバーのノンフィクション。 初見であったのは、ケネディ一族の華やかさと異なる裏側の著述である。 女性や権力への執着心は、フーバー以上に、常軌を逸しているとしか言えない。権力闘争を勝ち抜くパワーエリートの負の一面であろう。節操の無さに、恐怖すら覚える。 フーバーが、友人だとしたら、こんなに腹黒く最低な人間はいない。恐ろしい奴。それぐらいでないと、米ソ冷戦を勝利に導く事ができなかったのだろうか。2016/12/31

tanukiarslonga

1
ルーズベルトとの密約で有力者たちを盗聴して弱みを握り半世紀くらいFBI長官として裏番状態からだったエドガーフーバーのぶっ壊れぶりをずっと側で見ていた副長官の手記だけに生々しくて超面白い。歴代大統領たちとケネディ一族へのディスりがものすごい。2020/06/29

チンタロウ

0
実録風に書いてあるが嘘か本当か分からない、が現代美術館アメリカ史を裏から見てるようで面白かった。2009/06/27

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