文春文庫<br> 誰が国賊か―今、「エリートの罪」を裁くとき

文春文庫
誰が国賊か―今、「エリートの罪」を裁くとき

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  • サイズ 文庫判/ページ数 382p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167411053
  • NDC分類 317.2
  • Cコード C0131

出版社内容情報

平成不況を起こしたのは、大蔵省の役人どもであり、彼らは国賊なのだ! 日本をダメにした霞が関の犯罪を弾劾し徹底的に批判する

内容説明

バブルが弾け、日本は戦後最悪の平成不況に突入した。この事態を引き起こした責任者はいったい誰なのか。すべては大蔵省をはじめとする霞が関官僚たちの「エリートの罪」にほかならない。これは論壇の両雄が、彼ら“国賊”を完膚なきまでに糾弾し、この国の官僚制に潜む「悪魔の思想」を白日のもとにさらした警世の書である。

目次

第1章 「国賊」としての大蔵省―今こそ、「エリートの罪」を裁くとき
第2章 官僚に潜む「悪魔の思想」―なぜ、彼らは国民を不幸にして平然としていられるか
第3章 かくて「無責任社会」は作られた―なぜ、戦後の日本人は“恥知らずな存在”になったのか
第4章 「土地高騰」は、はたして悪か―経済成長の原動力は、つねにバブルである
第5章 さらば学歴、さらば権威―いかにすれば、日本は再生するのか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

23
大蔵省からの天下りが諸悪の根源であり薬害エイズも厚生省からの天下りが根底にある。日本の悪の源泉を余す事なく書き記す。住専問題、平成不況の原因など。96年の著であるが、両者とも韓国との友好は難しいと言い切っている。官僚のあり方が問われている。2018/12/28

カブトムシ

14
私たちふたり(谷沢永一、渡部昇一)は六十代の半ばに達する今日まで、霞ヶ関の官僚とは無縁で通してきた。現在もまた、一貫して無関係である。ゆえに私たちは官僚に対して寸毫も遠慮会釈しなかった。さらに読者に強く訴えたいのは、私たちふたりは共通して、どこにも格別の材料源泉(ニュースソース)を持っていないということである(p3)。私も同様である。YouTubeで様々な情報を得ている。老人には便利である。余計なお世話かもしれないが、若い人たちには読書をお勧めしたい。最近はYouTubeも言論の自由がなくなって来ている。

カブトムシ

14
明治以来の日本を発展させた功績は大きいが、時代の流れとともにその役割が激変したのに、既得権にしがみつく官僚たちが、いかに大きい弊害を日本にもたらしたか。その結果として、いまの日本に危機をもたらした「官僚」の実態をあばき、その改革の具体案を提示した貴重な書。一読すれば、日本国民のとるべき選択は何か、そのための行動の指針を理解できる。(長谷川慶太郎)将棋には勝因がない。あるのは常に敗因で、敗者はどこにミスがあったのかを検討、反省する。勝者もどこかに敗因を蔵していないかを研究して明日に備える。(米長邦雄)推薦文

カブトムシ

10
(谷沢永一)私は『悪魔の思想』という本で進歩的文化人を批判しましたが、ああいう連中はむしろかわいいほうなんです。本当に怖いのは、自分が共産主義者であるという自覚を持っていない官僚たちなんです。しかも、国家公務員試験の出題者、試験官の中心にいるのは東大法学部の教授でして、彼らの意見を丸覚えしていないと合格できない。(渡部昇一)だから、本当は公務員試験の試験官は、選挙で決めるぐらいでないと困りますね。(谷沢)そうです。そうです。(p154)(渡部)それで試験官一人ひとりの任命を議会で承認してもらう(p155)

depo

3
積読本。バブル崩壊で平成不況に陥った際、660兆円の担保価値が消えた。これは当時銀行局長だった人が『総量規制』の通達を銀行におくったせいなのだが、なぜ、当時のマスコミはこのようなことを報道しなかったのだろうか。マスコミは政治家は批判しても官僚に対してはなかなか批判しない。積読本だったが、もっと早く読めば良かった。2021/01/29

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