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文春文庫
龍陵会戦―戦争文学三部作〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 409p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167291051
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

戦争は私から何を奪ったのだろう。軍隊に入り、私は屈辱を受けることに鈍感になり、たちまち誇りを失った。下級兵士は無意味な死を覚悟することに馴れ、それではあまりにみじめだから、お国のためだと自分に言いきかせる。兵士は死シテ神トナルなどと本当に考えていたのか?戦争を日常として生きた人間の貴重な文章である。

著者等紹介

古山高麗雄[フルヤマコマオ]
1920年、旧朝鮮新義州生まれ。旧制三高中退後、応召。ビルマ、雲南、サイゴンなど万年一等兵として大東亜をまさに転々。1970年「プレオー8の夜明け」で第63回芥川賞受賞。1973年「小さな市街図」で第23回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1994年「セミの追憶」で第21回川端康成文学賞受賞。2000年「断作戦」「龍陵会戦」「フーコン戦記」の三部作により第48回菊池寛賞を受賞する。2002年3月逝去
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんこい

10
断作戦と違い、こちらは作者が私小説風に語るので、話はさらに混線というかなかなか進まない。それでも兵士に戦争の全体は分からず目の前の戦いすら時間がたてば怪しいというのが実情だろう。2019/12/25

dart

0
何年か前に読み、暇を見て再読しました。 同じ本でも時間が経つと大分印象が違います。2013/03/06

やご

0
先月読んだ「断作戦」他1作と三部作をなす戦記で、2作目にあたります。断作戦は1944年に中国国民党遠征軍による攻撃から雲南各地の守備隊を救出するために実施されましたが、時すでに遅く対象となっていた拉孟・騰越両地の守備隊は玉砕(騰越守備隊の玉砕を描いたのが前作「断作戦」)し、結局残る龍陵が救援の焦点となりました。 (続く)→ https://gok.0j0.jp/nissi/0222.htm2008/03/20

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