出版社内容情報
四年に近い年月をポル・ポト政権支配下のカンボジアに過し夫と息子二人を失いながらも奇跡の生還を果した日本女性の苛酷な体験をなぞりインドシナ悲劇を総括する
内容説明
四年に近い年月、「赤いクメール」のポル・ポト政権支配下のカンボジアでは、信じられないような大量殺戮が行われた。このアウシュビッツにも比すべき地獄から、外交官の夫と二人の息子を失いながら奇跡の生還を果した日本女性の体験を通し、インドシナ悲劇の全貌を鋭く解明する。大宅賞作家の実感的ルポルタージュ。
目次
赤いクメール
異風土で
流浪の日々
孤独の3年間
混迷のインドシナ
生還
「インドシナ難民」を考える