内容説明
太平洋戦争末期、敗勢覆いがたい日本軍が採用した非情の攻撃法=「特攻」。自ら爆弾となって、敵艦・敵機に体当たりせよとの命令に、航空特攻だけでも四千人近い若者が殉じた。果たして特攻を命じられた者はどのように自分を納得させ、死地に赴いたのか。また命じた者たちは、いかに戦後を生き延びたのか。渾身の短篇九篇。
目次
元山空有情
敵もまた祖国
死地へ飛ぶ「天山」
絆は沖縄を挟んで
一宇隊、突入まで
征く空と還る空
東京上空に散華す
戦果の裏側
桜弾未遂
著者等紹介
渡辺洋二[ワタナベヨウジ]
昭和25(1950)年、名古屋市生まれ。立教大学文学部卒業後、航空雑誌の編集者を経て、現在航空史の研究・調査をライフワークとしている。現在までに取材した旧軍関係者は1200人近く、その取材力、執筆内容の正確さには定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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