内容説明
九死に一生を得た戦争の体験。時代の荒波を逞しく乗り越えた三代の物語。世界と日本の歴史を変えた、人そして事件…。369人が個々のまなざしの中にこの百年の真実を浮び上らせる。さまざまなことがあったこの百年を知り、歴史に学ぶとき、新しい世紀を生きる英知と勇気が生まれる。簡明な「20世紀年表」付き。永久保存版。
目次
わが家の百年―幾多の風雪に耐えたこの人この家族、喜びと悲しみの百年(陳舜臣―慟哭の世紀;米原万里―夢を描いて駆け抜けた祖父と父 ほか)
私たちが生きた20世紀part4(小渕恵三―内平らかに外成る地平らかに天成る;保利耕輔―日露戦争雑感 ほか)
忘れ得ぬ人―20世紀の歴史に異彩を放つ巨人たちとの、あの日この日(加瀬俊一―チャーチル・ヒトラー・スターリン;山口淑子―チャップリンさん ほか)
私たちが生きた20世紀part5(江崎玲於奈―巨人の肩の上に立って;保阪正康―「二十世紀の昭和」に生きた誇りと悲しみ ほか)
20世紀再発見part3(三浦雅士・井上ひさし・丸谷才一―20世紀世界を知るための本ベスト30)
私たちが生きた20世紀part6(渡辺淳一―臓器移植と日本人の主体;明石康―世紀の変り目に立っている世界と日本 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
旗本多忙
10
昭和の匂いがぷんぷんする。昭和大好き人にとっては面白い本だと思う。知識人、著名人が名を上げる最中に起きた戦争。20世紀を語るには戦争抜きでは語れないってことだろうな。抜き抜きで読んでいるのだが、その時代がわかる貴重な本ですかね。2018/12/29
夕陽に別れを告げて
0
上巻を昨年8月、下巻を今回読了。テーマも出自も思想信条もランダムなのは同様だが、上巻に比べて分野的には文化や科学の割合が高いと思われ、リラックスして読めた感。刊行後四半世紀近くを経過したが、現代に近い姿を予告する記述が散見、特に環境問題は既知の事実だったことがよくわかる。2023/08/14